ブログ

中平コラムSeries106:その抜擢、無茶ぶりかもだけど、大体乗り越えるって話

作成者: 中平裕貴|2025年07月01日

こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。

 

 

ある日、僕の元に新人くんが相談に来た。

 

「中平さん、ちょっといいですか。来月の案件で、リーダー任されそうなんですけど…正直、自信ないっす」

 

うん、わかる。

その気持ち、昔というか昨日くらいのことのように覚えてる。

 

自信はな~、たいてい後から生えてくるもんなんだよ。

 

 

プロジェクト編成の難しさ

プロジェクトチームの編成って、ほんっとに難しい。

 

「このタイミングでピッタリこのスキル持ってる人、いてくれたらなぁ~」って思ったら、

大体、その人は夏休みか別プロジェクトでフル稼働中。

 

つまり、ほとんど「理想の布陣」なんか組めない。

 

だから、僕たちは「抜擢」をする。

 

大事なのは、スキルより「やる気」。

 

もう一度言おう。

 

大事なのは、やる気!

 

そりゃあもちろん、スキルも経験もあるに越したことはない。

でも、プロジェクトって「初めてのこと」の連続なんだし、やる前から完璧な人間なんていない。

 

むしろ、やりながら覚えるのが普通。

 

「楽しいこと」って、予測できないものの中にある。

 

 

「お前にしかできない」

で、思い出すのが、あの有名な話。

 

「スティーブ・ジョブズ」

彼が若い頃、「Mac作れ」って言われたエンジニアたちは、ほぼ全員「できるかそんなもん!」って思ってた。

 

けどジョブズは、「お前にしかできない」って目をキラッキラさせて言ったらしい。

 

そしたら、やったんだよ。本当に。

 

抜擢 って、そういうこと。

 

「自分でも無理かも…」ってラインを、他人がちょっとだけ超えさせてくれる魔法 なんだ。

 

 

抜擢の魔法

僕自身も、これまでたくさんの “抜擢の魔法” にかけられてきた。

 

正直、「え、それ僕がやるの!?」って思ったことは数知れず。

 

でも、あのときやらせてもらったからこそ、今の自分がある。

自分の中にあった「まだ使ってないスイッチ」を、誰かが押してくれた瞬間だったんだ。

 

プロジェクトは一人じゃできない。

いろんな人が関わって、時に迷惑かけあって、巻き込みあって、でもやり遂げたときにチーム全体が一皮むける。

 

で、次の挑戦が来るわけよ。

 

もし、そのとき体制がなかったら?

任せられる人がいなかったら?

 

…そのチャンス、自分たちで潰してしまうことになる。

 

 

だから、抜擢はチームの “伸びしろ”。

チャンスを与えることは、相手の未来に投資する こと。

そして、それは 組織の未来を形作る一歩 になる。

 

新人くんの相談には、こう返した。

 

「じゃあ、やってみなよ。失敗したら一緒に謝るから。それより、成功したときの顔が見たいわ。」

 

…次の日、彼はチームの中でいちばん早く、設計書に着手していた。

 

 

 

 

 

 

著者情報


 

中平 裕貴(Yuki Nakahira)

株式会社エスワイシステム 関東事業本部

関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理

 

『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』

 

エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。

エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。

技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。

 

🛠 技術領域

アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、

📈 事業・営業経験

SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル

🏗 組織マネジメント

リーダー育成、組織改革、チームビルディング

 

📩 お問い合わせ・お仕事のご相談はこちらから↓