こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。
毎年この時期、SYSホールディングスでは管理者合宿研修が開催されます。
私たちの会社は8月が期初。
そのため、7月のこの研修は「次の1年をどう動くか」を全管理者で考える、節目の行事となっています。
例年はエスワイシステムの管理者が中心でしたが、今期からはグループ他社のメンバーも多数参加。
事業も文化も違う会社の管理者同士が交わることで、これまでになく多様な刺激を受けた2日間になりました。
なかでも印象的だったのは、かつて私が代表を務めていたGIT(グローバルインフォメーションテクノロジー)のメンバーとの再会でした。
部署も立場も変わりましたが、顔を合わせれば自然と近況報告が始まる。
やっぱり「同じ船で戦った時間」というのは、かけがえのないものですね。
一緒にいたときの悩みも、笑い話になる。
彼らの頑張りが、素直に嬉しかったです。
そんな中、私は「抜擢人事」というテーマで登壇しました。
セッションタイトルは少し強めに、
「あなたは最近、誰かを抜擢しましたか?」
と問いかける形にしました。
というのも、ここ最近、社内で“抜擢”という言葉をあまり耳にしなくなってきたと感じていたからです。
かつてのエスワイシステムは、まだ経験の浅い若手でも、「やります!」のひと言で挑戦の機会を得られた。
私自身もその恩恵を受けて育ってきた人間です。
でも今、そういった機会が減っている気がする。
なぜか?
・任せられる仕事がない
・任せたい人材がいない
・期待よりもリスクを避けてしまう
そんな空気が、じわじわと漂ってきている。
私はセッションでこう話しました。
抜擢とは、「ギフト」ではなく、「信頼と責任の先渡し」だ。
まだ実績のない人に、裁量ある仕事を任せるのは、勇気のいることです。
けれど、それが人を育て、組織を変える起点になる。
「抜擢したい人がいない」と嘆く前に、
「この人に任せたい」と思えるような“瞬間”を、見逃さないこと。
「任せる仕事がない」と言う前に、
「任せられる仕事を創り出す」という発想を持つこと。
そうやって挑戦の場を創り続けるのが、管理者の役割なのではないか。
参加者の皆さんも、真剣に耳を傾けてくれていました。
ワークショップでは、次の2つをテーマに議論してもらいました。
「抜擢できる仕事とは?」
「あなたが抜擢したい人材は誰か?」
あるチームでは、「あの子に任せてみたい」と、具体的な名前が出てきていました。
それを聞いたとき、私はとても嬉しかったんです。
管理者が誰かの可能性に目を向けた瞬間。
それは、未来が少し動いた証だと思っています。
この2日間の研修を通して、何度か「失敗を是とする文化」という言葉が飛び交いました。
抜擢も、挑戦も、前提として“失敗を許す土壌”がなければ、根付きません。
失敗しても、もう一度チャレンジすればいい。
チャレンジした人が称賛される組織でありたい。
「やってみよう」と言える空気を、僕たちが守り続けなければならない。
そう、心の底から思いました。
誰かの挑戦に、真正面から「いいね」と言える文化。
それこそが、僕たちの最大の強みだと信じています。
次の世代のために、僕たちで、挑戦する人を応援し続けるチームを育てていこう。
そう心に決めた、夏の始まりの夜でした。
中平 裕貴(Yuki Nakahira)
株式会社エスワイシステム 関東事業本部
関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理
『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』
エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。
エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。
技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WANT TO」で動ける社会を目指す。
🛠 技術領域
アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、
📈 事業・営業経験
SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル
🏗 組織マネジメント
リーダー育成、組織改革、チームビルディング
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