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中平コラムSeries60:“やった方が早い” の呪いと終わらない地獄って話

作成者: 中平裕貴|2025年04月24日

こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。

「これ、やっときます。」

──この言葉、つい口にしてしまう人。
たぶん、それなりに優秀な人だと思う。

でもね、それ実は呪いなんですよ。

 

 

全部やった方が早いと信じていた頃

僕も昔、そうだった。


誰かに任せるより、自分でやった方が早い。
説明し、確認して修正するくらいなら自分でやった方が楽。
その方がスピードは出るし、品質も安定する。


「短期的には」ね。
でも、それって自分に依存した構造を強化しているだけだった。

 

地獄の無限ループ

「自分がやった方が早い」

 

この考えを続けていると、以下のような “地獄の無限ループ” に陥ります。


 

 

 

「育てる時間がない」は幻想

「育てたいけど、今は忙しくて...」

──違うんだ。 “育てる時間” は、最初から覚悟して確保するもの。
任せるって、面倒くさいし、思った通りにならない。
でも、 “任せなかった自分” が、未来の自分を苦しめる。

 

 

人は「能力以上の仕事」でしか成長しない

「ちょっと無理そうだけど、頑張れば届きそう」な仕事。
そのギリギリの仕事を渡すことでしか、人は本気で伸びない。

育成って、そういう挑戦を“日常” にしていくことなんです。

「自分でやった方が早い」──
その選択が、チームにとって最も遅い未来を生むかもしれない。
そう考えたことはありますか?

優秀な人が燃え尽き、周囲が育たず、組織が疲弊していく。
その入口は、たいてい「つい自分でやってしまう」ところから始まります。

任せる覚悟、育てる設計、そして待つ力。
どれも簡単じゃないけれど、そこからしか “自分じゃなくても回るチーム” は生まれない。

あなたは今日、どの仕事を「やらない」と決めますか?

 

 

 

 

著者情報


 

中平 裕貴(Yuki Nakahira)

株式会社エスワイシステム 関東事業本部

関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理

 

『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』

 

エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。

エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。

技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。

 

🛠 技術領域

アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、

📈 事業・営業経験

SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル

🏗 組織マネジメント

リーダー育成、組織改革、チームビルディング

 

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