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中平コラムSeries97:元・探偵。トレーサビリティを語らせたら誰よりも熱くなるって話

作成者: 中平裕貴|2025年06月18日

こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。

 

 

「え?探偵やってたんですか!?」

 

って今でも言われます。はい、本当なんです。

ぼく、20歳から25歳まで、れっきとした探偵でした。

 

浮気調査がメイン。張り込み、尾行、証拠写真の撮影……

街角でサングラスをかけて、いかにも不自然に立ってる男、それが僕です。

 

ときには木に登って撮影(←マジでやった)。

ときには “対象者のカラオケの高得点チャレンジ” を3時間聞かされながらの張り込み(←地獄)。

人生で一番「人間の動向」を見つめていた5年間でした。

 

で、そんなぼくが今、ITの世界で仕事をしていて「トレーサビリティが大事です」なんて言ってるんだから、人生って不思議ですよね。

 

でもね、気づいたんです。

 

トレーサビリティ = 探偵力 なんですよ、ほんと。

 

 

トレーサビリティとは?

「誰が、いつ、どこで、何をしたのか」を、あとから “たどれる” ようにする仕組みです。

 

たとえば食品業界では、

「この牛乳はどこの牧場でしぼられて、どこで加工され、どのルートで届いたのか?」がわかるようにする。

 

製造業でも、

「このネジ1本、どこの工場で作られ、どの工程で使われたか」がたどれる。

 

ITの世界では、

「このコード、誰がいつ書いた?」「このバグ、どこで発生した?」というのも、れっきとしたトレーサビリティ。

 

つまり!

 

この世のすべては、浮気調査である。(※違う)

 

 

トレーサビリティ、実はすごいヤツ

たとえば、タイで起きたマスク偽装問題。

コロナ禍、出回ったマスクの中に “偽物” が多く、「このマスク、安全?」って大騒ぎになった。

 

そこでタイ政府は、マスクに QRコード をつけ、製造履歴をトレース可能にしたんです。

これにより、「あ、このマスク大丈夫だ」って安心できるように。

 

探偵いらずの “セルフ尾行機能” 搭載マスク

 

 

今、日本でもホットな話題:おコメ問題

「新潟産」と書いてあるコメが、実は他県だった…みたいな問題がニュースになっています。

 

でもこれ、トレーサビリティで解決できるんですよ。

たとえばブロックチェーンを使って、「このコメはどの田んぼで作られ、どの農家が出荷したか」が記録されていれば、偽装のしようがない。

 

つまり、“コメ界の浮気防止アプリ”

 

 

我々IT業界でも毎日トレースしてる

たとえば、Gitでの履歴管理。

 

「この機能、誰が実装した?」

「どこでバグが入った?」

「そもそもこの仕様、誰が決めた!?」(←だいたい自分)

 

って時、履歴がなかったらプロジェクト炎上確定です。

 

システム障害の原因調査なんて、まさに「技術版・浮気調査」

 

 

まとめ:すべての道は “追跡” に通ず

トレーサビリティ って、単なる業務プロセス管理じゃないんです。

 

人に安心を届け、問題の原因を突き止め、未来のトラブルを未然に防ぐ。

 

それって、まさに探偵の使命そのもの。

 

だから、もしあなたが今

 

「なんだか仕事がうまくいかないなあ」って思っていたら、こう言いたい。

 

“過去をたどれていますか?” と。

 

過去をたどれれば、未来が見える。

コードの履歴も、物流の動線も、恋の行方も――

 

全部、トレーサビリティで救えるかもしれません(※恋は無理かも)。

 

以上、「元・探偵が語る、トレーサビリティ」でした!

 

 

 

 

 

著者情報


 

中平 裕貴(Yuki Nakahira)

株式会社エスワイシステム 関東事業本部

関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理

 

『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』

 

エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。

エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。

技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。

 

🛠 技術領域

アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、

📈 事業・営業経験

SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル

🏗 組織マネジメント

リーダー育成、組織改革、チームビルディング

 

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