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中平コラムSeries105:売上分析を始めた社長が最初にぶち当たる「やってる感地獄」って話

作成者: 中平裕貴|2025年06月30日

こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。

 

 

今日は、小売業の経営者あるある、「分析始めたけどモヤっとしてる」問題 について話そうと思います。

 

 

社長「最近、売上とか毎日見てるよ!」

「前年比108%、おっしゃ!」「A, B, C店が絶好調!」「この商品、30%UP!」

 

うん、いい流れ。数字は大事。

 

でも——

 

“やってる感” はあるけど、本質に届いてないっていう、あの感じ。わかります?

 

 

数字は見えてる。でも“現実”は見えてない。

商品Aが売れた:

→ なぜ?誰が?どう売った?

 

店舗Dが不調:

→ なぜ?在庫?客層?立地?雨?

 

数字を眺めてるだけじゃ、本当に見るべき “物語” が抜け落ちてるんです。

 

 

数字には“魔法”がある。

数字には、以下のような3つの魔法があります。

 

魔法その1:「上がってる=成功と思わせる」

利益出てないのに売上だけ見てホッとしてるパターン。

「あれ?なんで赤字なのに褒めてるんだっけ?」ってなるやつ。

 

魔法その2:「店舗比較 = 人の優劣に見えちゃう」

D店の売上が低い?

もしかしたら、雨の日が多かっただけかも。

それを責任者のせいにしてない?現場、しんどいよ。

 

魔法その3:「 “熱” が見えなくなる」

常連さんが増えてる店舗。

スタッフが泣くほど頑張って接客してる店舗。

でも数字にまだ出てない。だけど、それって超価値。

 

 

「数字を眺める分析」から「物語を発掘する分析」へ

物語を発掘する分析

  • なぜ売れたのか
  • 誰が売ったのか
  • どんな努力や工夫があったのか

 

このあたりまで読み取れたら、あなたの分析はプロ級です。

 

 

そして、最重要:KPIは“熱量を生み出す装置”にせよ

KPI って、売上や粗利だけじゃないんです。

リピート率、新規比率、接客満足度、離脱率…

 

大事なのは、「この数字を追うとチームが燃えるか?」って視点。

 

たとえば、ある店舗のKPIを「お客様にありがとうって言われた回数」にしてみたらどうなるか。

 

→ 店舗スタッフの表情が変わる

→ 接客の質が上がる

→ リピーターが増える

→ 数字に出る

 

KPIって、 “やらされる” ものじゃない。

やりたくなる” ものにしよう。

 

 

「KPI」についてはこちらの記事もぜひご覧ください!

中平コラムSeries26:KPIとKFSの違いと活用法:目標達成のための戦略的アプローチをするよって話

 

 

僕が "請負" や "アジャイル" にこだわる理由も、実はここにある

請負って、自分たちで目標を設計できる。

KPIを “熱” から逆算して、自分たちで決められることが多い。

 

そうすると、

 

  • “やらされる” から “やってみたい” に変わる
  • チームが笑ってる
  • お客さんも笑ってる
  • そして、利益も出る(これ重要)

 

 

まとめ:数字と “熱” をつなげる経営者になろう

  • 数字は冷たい。人は熱い。
  • 分析は、その両方をつなぐ “橋” になる。
  • KPIは、挑戦と笑顔を生み出す設計図になる。

 

今日の数字、何を物語っていますか?

その物語は、チームに希望を与えていますか?

 

「数字を読める人」じゃなく、「数字から希望をつくれる人」になりましょう。

 

 

 

 

 

 

著者情報


 

中平 裕貴(Yuki Nakahira)

株式会社エスワイシステム 関東事業本部

関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理

 

『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』

 

エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。

エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。

技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。

 

🛠 技術領域

アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、

📈 事業・営業経験

SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル

🏗 組織マネジメント

リーダー育成、組織改革、チームビルディング

 

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