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中平コラムSeries110:ベクトル検索って何?「雰囲気で人を探す感じ」って話

作成者: 中平裕貴|2025年07月07日

こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。

 

 

先日、若手社員から突然こう聞かれました。

 

「中平さん、ベクトル検索って何ですか?」

 

お、おう。

いきなり言われると、こっちもベクトル迷子になりますよね。

 

でもその時、僕はこう答えました。

 

「雰囲気で人を探す感じかな」って。

 

 

キーワード検索とベクトル検索の違いを、“人探し”で例えてみた

たとえば、キーワード検索って「○○さんを探しています」みたいなもの。

名前がドンピシャじゃないと見つかりません。

 

でもベクトル検索はこうです。

 

「ショートカットで、知的で、メガネかけてて、笑うと八重歯」

って言ったら、“その条件に近い人” を探してくれる。

 

名前とかどうでもよくて、「雰囲気」で探す。

それがベクトル検索です。

 

 

なんでそんな芸当ができるの?

では、なぜこんな検索方法が可能なのか。

それはAIが、「意味が似てるものは数字も近くなる」ように学習してるからなんです。

 

たとえばこんな感じ

 

「ラーメン」 →  [0.7, 0.1, -0.2, 0.5]

 

「中華そば」 →  [0.69, 0.11, -0.21, 0.48]

 

これ、数字は違うけどめっちゃ近いですよね?

 

その “距離の近さ” で、意味が近いって判断してくれるんです。

 

 

ベクトル検索、何がうれしいの?

昔の検索って、「『しょうゆラーメン』って打ったのに『醤油ラーメン』が出ない!」とかザラでした。

 

でもベクトル検索なら大丈夫。

 

たとえ、「しょっぱくて茶色いラーメン」って打ったとしても、ちゃんと “醤油ラーメン” が出てきます。

 

もうGoogle先生が「あなたの言いたいこと、だいたい分かるわ」って、察してくれる世界。

 

 

まとめ:ベクトル検索とは

「“言葉” ではなく、“意味” で探す検索方法」

すべてのデータを数字(ベクトル)で表現して、距離の近いものを返す。

 

ベクトル検索を使うと、こんな未来が待っている

  • 社内FAQに「パソコン壊れた」って打ったら、適切なITヘルプが出る
  • 商品検索で「ぽわん袖の春っぽいやつ」って言ってもヒットする
  • 画像を投げたら「これに似てるバッグ」を出してくれる(←今けっこう使われてます)

 

 

さいごに

「名前じゃ出てこない、でも雰囲気はわかる」

そんな “モヤっと検索” が通じる時代が、すぐそこまで来てます。

 

ベクトル検索って、「なんかこう…あれっぽいやつ」をちゃんと見つけてくれる魔法。

 

そう、僕らの “うろ覚え” に優しい検索方法なんです。

 

 

 

 

 

著者情報


 

中平 裕貴(Yuki Nakahira)

株式会社エスワイシステム 関東事業本部

関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理

 

『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』

 

エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。

エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。

技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WANT TO」で動ける社会を目指す。

 

🛠 技術領域

アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、

📈 事業・営業経験

SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル

🏗 組織マネジメント

リーダー育成、組織改革、チームビルディング

 

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