中平コラムSeries110:ベクトル検索って何?「雰囲気で人を探す感じ」って話
キーワードで探すのはもう古い!? 「なんかこう…あれっぽいやつ」でちゃんと出てくる、“ベクトル検索” をサクッと解説

こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。
先日、若手社員から突然こう聞かれました。
「中平さん、ベクトル検索って何ですか?」
お、おう。
いきなり言われると、こっちもベクトル迷子になりますよね。
でもその時、僕はこう答えました。
「雰囲気で人を探す感じかな」って。
キーワード検索とベクトル検索の違いを、“人探し”で例えてみた
たとえば、キーワード検索って「○○さんを探しています」みたいなもの。
名前がドンピシャじゃないと見つかりません。
でもベクトル検索はこうです。
「ショートカットで、知的で、メガネかけてて、笑うと八重歯」
って言ったら、“その条件に近い人” を探してくれる。
名前とかどうでもよくて、「雰囲気」で探す。
それがベクトル検索です。
なんでそんな芸当ができるの?
では、なぜこんな検索方法が可能なのか。
それはAIが、「意味が似てるものは数字も近くなる」ように学習してるからなんです。
たとえばこんな感じ
「ラーメン」 → [0.7, 0.1, -0.2, 0.5]
「中華そば」 → [0.69, 0.11, -0.21, 0.48]
これ、数字は違うけどめっちゃ近いですよね?
その “距離の近さ” で、意味が近いって判断してくれるんです。
ベクトル検索、何がうれしいの?
昔の検索って、「『しょうゆラーメン』って打ったのに『醤油ラーメン』が出ない!」とかザラでした。
でもベクトル検索なら大丈夫。
たとえ、「しょっぱくて茶色いラーメン」って打ったとしても、ちゃんと “醤油ラーメン” が出てきます。
もうGoogle先生が「あなたの言いたいこと、だいたい分かるわ」って、察してくれる世界。
まとめ:ベクトル検索とは
「“言葉” ではなく、“意味” で探す検索方法」
すべてのデータを数字(ベクトル)で表現して、距離の近いものを返す。
ベクトル検索を使うと、こんな未来が待っている
- 社内FAQに「パソコン壊れた」って打ったら、適切なITヘルプが出る
- 商品検索で「ぽわん袖の春っぽいやつ」って言ってもヒットする
- 画像を投げたら「これに似てるバッグ」を出してくれる(←今けっこう使われてます)
さいごに
「名前じゃ出てこない、でも雰囲気はわかる」
そんな “モヤっと検索” が通じる時代が、すぐそこまで来てます。
ベクトル検索って、「なんかこう…あれっぽいやつ」をちゃんと見つけてくれる魔法。
そう、僕らの “うろ覚え” に優しい検索方法なんです。
著者情報
中平 裕貴(Yuki Nakahira)
株式会社エスワイシステム 関東事業本部
関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理
『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』
エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。
エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。
技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WANT TO」で動ける社会を目指す。
🛠 技術領域
アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、
📈 事業・営業経験
SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル
🏗 組織マネジメント
リーダー育成、組織改革、チームビルディング
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