中平コラムSeries109:“気をつけます” が信用できないから、“仕組み” で変えるって話
僕らは “仕組み” で変わる。ある反省会から見えた人間の弱さと強さ、行動を変えるために必要なものとは?

こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。
今日は「反省」という名の沼に、ずぶずぶに沈んでみたいと思います。
反省会という名のグルメツアー(胃が痛くなる意味で)
先日、うちの部署で勤怠の月末締め処理が大幅に遅れてしまいました。
その原因を洗い出すべく、関係者全員、会議室へ集合。
空気は重く、空調は強く、胃はキリキリ。
そして最終的に完成したのが、こちらの謝罪文
>本件につきましては、事業部を預かる私の月末締め処理に対する意識不足、
>部下に任せた仕事に対して、完了までのトレースが出来ていないなど...
いやこれ、謝罪文としての完成度が高すぎません?
しかも対策も本気。
>未入力者には確実に連絡が取れる手段でやりとりを行う
「確実に連絡が取れる手段」って、もはや糸電話とか伝書鳩でも驚かないレベル。
夢に出てくる覚悟で挑むわけです。
僕らは “意識” だけでは変われない
でもね、笑えないんです。
なぜなら、人って本当に意識では変われない から。
僕も毎回こう思ってます。
- 今週こそラーメンは週1にしよう
- 筋トレ、サボらず行こう
- 夜更かしやめよう、寝よう、今すぐ寝よう
で、結果こうです。
- 二郎系ラーメンに背脂マシマシ
- 「今日だけストレッチ」と言い訳して筋トレ回避
- 深夜2時、謎に昭和の歌謡曲をYouTubeで漁ってる
……なんなん、あの時の僕の “意識” 。
もう気づいたんですよ。
「気をつけます」って、「明日から本気出す」と同義語 なんです。
仕組みだけが裏切らない
だから今回の報告書がすごいのは、
「意識を変えよう」じゃなくて、“仕組み” で変えようとしてるところ。
- 毎週月曜に勤怠チェックタイムを取る
- 未入力者には即連絡&トレース
- 毎月第1営業日10時に全体締めチェック
- 完了させるために取れる手段は全て取る
ここまでやると清々しい。
“取れる手段” の中には、たぶん念とか呪術とかも含まれてます。
でも、これでいいんです。
人は意識じゃなくて、行動で変わる。
いや、もっと言えば——
「行動しないと変われないように、環境を組み替える」
これが真の “反省” じゃないでしょうか。
フランクリン先生も言ってた
ベンジャミン・フランクリン は、毎日チェックリストで自分を管理していたそうです。
「今日一日、善行をなしたか?」
そんな問いを、日々自分に投げかけていたとか。
つまり彼は知っていたんです。
“意識” は気まぐれだけど、“習慣” は裏切らない ということを。
僕らも同じ。
「環境ごと変える」くらいの覚悟が、たぶんちょうどいい。
だって僕なんて、「痩せたい」と思いながら、ジムの横のラーメン屋に吸い込まれてますからね。(あそこ、吸引力すごい)
“締め” じゃなくて “未来” の話
報告書には、こんな一文がありました。
>完了させるために取れる手段は全て取る。
一見すると業務の話に見えるけれど、
よく考えれば、これって人生にも通じる言葉じゃないでしょうか。
やりたいことがある。叶えたい目標がある。
でも、気合いだけじゃ続かない。意識だけじゃ変わらない。
だからこそ——
変われる環境を、自分でつくる。
そのために「取れる手段は全て取る」。
そうやって日々を少しずつ変えていくのが、
僕らの “仕組みづくり” であり、“前進” なのだと思います。
著者情報
中平 裕貴(Yuki Nakahira)
株式会社エスワイシステム 関東事業本部
関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理
『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』
エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。
エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。
技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WANT TO」で動ける社会を目指す。
🛠 技術領域
アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、
📈 事業・営業経験
SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル
🏗 組織マネジメント
リーダー育成、組織改革、チームビルディング
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