こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。
プロジェクトって、大きな爆発で失敗するわけじゃないんですよ。
むしろ「え?今、床濡れてない?」みたいな水漏れが、静かに進行して沈んでいく。
会議では全員が綺麗に合意してる。納期も間に合うはずだって言ってる。
でも僕の視線は、フロアの隅で黙々とキーボードを叩く若手に向かってしまう。
——その背中、何も問題ないって言ってないよね。
僕は元探偵です。
違和感の匂いを嗅ぎつけるのは、もはや職業病。
(ってわけじゃないとおもうけど気になっちゃう)
浮気調査でも、決定的な瞬間は「匂い」や「わずかな表情の変化」から始まります。
現場でも同じで、違和感ってだいたい言語化する前に鼻が反応するんです。
この嗅覚、便利ですが時々孤独を生みます。
「中平さん、なんでそんな細かいとこ気にするんですか…」って言われたりね。
でも誰かが耳を澄まさないと、船は気づかないうちに沈みます。
あと僕、元トラック運転手でもあります。
地図で最短に見える道が、実際は渋滞地獄ってこと、何度もありました。
机の上で「これが正解!」って決めたプランが、現場じゃ全然回らないことなんてザラです。
だからまずは現場に行く。空気を感じる。
「なんかやりにくいんすよね」って一言の方が、1枚の計画書より真実を語ることもあります。
地図アプリが教えてくれない真実って、現場には腐るほどあります。
課題が見えてきたら会議のテーブルに乗せます。
このとき僕は「不安はありますか?」とは聞きません。
代わりに、「このプロジェクトが終わった時、一番価値があったと思える状態って何ですか?」と聞くんです。
不安を掘ると泥しか出ません。価値のゴールを掘るから宝が出てくる。
…まあ、宝箱を開けたらただの石ころだった、なんてこともありますが。
出てきた解決策を「みんな頑張ろう!」で終わらせないのがポイント。
頑張りを仕組みに変えるんです。
迷子にならないアジェンダ、
意見が出やすい質問の型、
やりたいことを引き出すワーク…。
仕組みって、縛る鎖じゃなくて努力を無駄にしないための器。
器がないと、せっかくの頑張りは床に全部こぼれます。
しかもだいたい誰も拭きません。
水漏れに気づく人は、たいてい「変わってる」と言われます。
でも、変わってるから沈没を防げる。
現場で「おかしいな」と感じたら、ぜひその感覚を無視しないでほしい。
明日、あなたができる一歩は何ですか?
床の水たまりを見つけたら、放置せずにバケツを置くことかもしれません。
…ただし、そのバケツが満タンになって溢れる前に、元を止めましょう。
そうしないと、あなたが次の“沈没船の船長”になってしまいます。
中平 裕貴(Yuki Nakahira)
株式会社エスワイシステム 関東事業本部
関東第2事業部 3SEシステム5部 事業部長代理
『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』
エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。
エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。
技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WANT TO」で動ける社会を目指す。
🛠 技術領域
アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、
📈 事業・営業経験
SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル
🏗 組織マネジメント
リーダー育成、組織改革、チームビルディング
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