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中平コラムSeries31:課題を正しく「お皿」に乗せるって話

作成者: 中平裕貴|2025年03月12日

こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。

 

プロジェクトを進めていると、 「あれ? これってヤバくないか?」 と思う瞬間が必ず訪れます。


しかし、そういう時に限って、 「まぁ、明日考えればいいか」 となってしまい、
結果的に、にっちもさっちもいかなくなって大炎上する というのは、よくある話です。

 

では、なぜトラブルは発生するのでしょうか?

答えはシンプルで、 課題が適切に「お皿」に乗せられていない から です。

 

 

課題は「気づいているけど、言いにくいもの」

プロジェクト管理において、課題を整理するために バックログ や 課題管理表 を使います。

しかし、実際にトラブルになるのは 「記載されていない課題」 です。

担当者は 「なんとなくヤバいな…」 という 感覚値 を持っています。


しかし、以下のような理由で 課題が明確にされないまま、放置されてしまうことが多いのです。

 

  • 何が問題なのかうまく言語化できない
  • 課題として出すと面倒くさいことになりそう
  • 「とりあえず今日のところはスルーしておこう」と思ってしまう

 

こうして課題が見えないまま放置され、気づいた時には プロジェクトが詰んでいる という事態になるのです。

 

 

トラブル回避の鉄則:「課題を正しくお皿に乗せる」

トラブルの本質は 「課題が見えないこと」 にあります。

だからこそ、 「課題をちゃんと認識し、管理のレーンに乗せる」 ことが何より重要です。

 

この考え方は、まさに 「お皿に乗せる」 ことと同じ。

 

🛠 課題を「お皿」に乗せる仕組み

1. どんなに小さくても、課題は記録する
→ 「こんなこと言うのはおかしいかも」と思わずに、とにかく書く。


2. 「言い出しにくい雰囲気」を排除する
→ 心理的安全性がないと、課題は隠れてしまう。

 

3. 課題の言語化をサポートする
→ 「うまく説明できない」を理由に見過ごさない。


4. 定期的に「なんとなくヤバい」を共有する時間を設ける
→ 課題が明確になる前に、ざっくばらんに話せる場を作る。

 

 

 

「課題を正しく表に出すことで、トラブルを防ぐ」

プロジェクトにおいて、 「なんとなくヤバいな」 という感覚は、実は 一番大事なシグナル です。

 

それを 「まぁ、いっか」 でスルーせず、課題を正しくお皿に乗せる仕組み を作ることが、
最終的な トラブル回避の最強の武器 となります。

 

今日からあなたも 「課題をお皿に乗せる」ということを意識してみませんか?

 

 

 

 

著者情報


 

中平 裕貴(Yuki Nakahira)

株式会社エスワイシステム 関東事業本部

関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理

 

『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』

 

エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。

エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。

🛠 技術領域

アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、

📈 事業・営業経験

SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル

🏗 組織マネジメント

リーダー育成、組織改革、チームビルディング

 

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