中平コラムSeries31:課題を正しく「お皿」に乗せるって話
プロジェクトにおいて課題を正しく「お皿」に乗せることがトラブルを防ぐ鍵!「隠れた課題」を見逃さず、心理的安全性のあるチームでトラブルを未然に防ごう!

こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。
プロジェクトを進めていると、 「あれ? これってヤバくないか?」 と思う瞬間が必ず訪れます。
しかし、そういう時に限って、 「まぁ、明日考えればいいか」 となってしまい、
結果的に、にっちもさっちもいかなくなって大炎上する というのは、よくある話です。
では、なぜトラブルは発生するのでしょうか?
答えはシンプルで、 課題が適切に「お皿」に乗せられていない から です。
課題は「気づいているけど、言いにくいもの」
プロジェクト管理において、課題を整理するために バックログ や 課題管理表 を使います。
しかし、実際にトラブルになるのは 「記載されていない課題」 です。
担当者は 「なんとなくヤバいな…」 という 感覚値 を持っています。
しかし、以下のような理由で 課題が明確にされないまま、放置されてしまうことが多いのです。
- 何が問題なのかうまく言語化できない
- 課題として出すと面倒くさいことになりそう
- 「とりあえず今日のところはスルーしておこう」と思ってしまう
こうして課題が見えないまま放置され、気づいた時には プロジェクトが詰んでいる という事態になるのです。
トラブル回避の鉄則:「課題を正しくお皿に乗せる」
トラブルの本質は 「課題が見えないこと」 にあります。
だからこそ、 「課題をちゃんと認識し、管理のレーンに乗せる」 ことが何より重要です。
この考え方は、まさに 「お皿に乗せる」 ことと同じ。
🛠 課題を「お皿」に乗せる仕組み
1. どんなに小さくても、課題は記録する
→ 「こんなこと言うのはおかしいかも」と思わずに、とにかく書く。
2. 「言い出しにくい雰囲気」を排除する
→ 心理的安全性がないと、課題は隠れてしまう。
3. 課題の言語化をサポートする
→ 「うまく説明できない」を理由に見過ごさない。
4. 定期的に「なんとなくヤバい」を共有する時間を設ける
→ 課題が明確になる前に、ざっくばらんに話せる場を作る。
「課題を正しく表に出すことで、トラブルを防ぐ」
プロジェクトにおいて、 「なんとなくヤバいな」 という感覚は、実は 一番大事なシグナル です。
それを 「まぁ、いっか」 でスルーせず、課題を正しくお皿に乗せる仕組み を作ることが、
最終的な トラブル回避の最強の武器 となります。
今日からあなたも 「課題をお皿に乗せる」ということを意識してみませんか?
著者情報
中平 裕貴(Yuki Nakahira)
株式会社エスワイシステム 関東事業本部
関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理
『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』
エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。
エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。
🛠 技術領域
アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、
📈 事業・営業経験
SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル
🏗 組織マネジメント
リーダー育成、組織改革、チームビルディング
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