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【シリーズ第7話】中平コラム45:成功の裏側で「自分の影」に出会うって話

作成者: 中平裕貴|2025年04月02日

こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。

 

【全8話シリーズ】

『境界に立つ実務家の進化論』 ― AI時代を生きる中で僕が見つけたこと ―

 

今回(第7話)は、内省の話です。

このシリーズの中でも、一番「自分自身と向き合う」回になるかもしれません。

 

↓シリーズ前回記事はこちらから↓

【シリーズ第6話】中平コラム44:組織に“できる”を定着させるには?って話

 

 

評価される今、なぜか晴れない気持ちがあった

あるプロジェクトで、新人をPMに抜擢し、チームとして成果を出すことができた。

付随するインフラ構築の実績も作れた。

「うまくいってるね」と周囲からも言ってもらえる。

 

でも僕にとっては、当然の結果だったんです。


この仕事は、これまでのすべてをぶつけて取りにいった案件でした。

「今の自分のベストを尽くせば、これくらいは出せる」と思っていたし、実際その通りに進んだ。

 

けれど、その達成の裏側で――

 

どこか気持ちが晴れない自分がいました。

 

 

昔の自分を思い出したとき、立ち止まった

僕は、こう感じていました。

 

自分は傲慢で、わがままで、尊大だ。

もっと謙虚でなければならないのかもしれない。

難しい仕事は全部自分に振ってきて、それが当然だと思っている。


疲れの中で言葉が荒くなり、


「自分と同じくらい努力するのが当然」

 

と思い、努力しない人や能力が高くない人を、心の中で諦めていた。

 

そんな自分に、気づきたくなかった。

でも、確かにそこに “影” として存在していた。

 

 

本気でやってるからこそ、冷たくなってしまった

全部、手を抜いていたわけじゃない。

むしろ、常に真剣だった。


だからこそ、「なんで本気にならないんだよ」と思ってしまった。

 

でもそれって、本当の意味で “仲間を信じていない” 状態でもあったんですよね。

自分の基準を、他人に無意識に強いていた。

 

それは、組織の力を信じきれていなかったということかもしれません。

 

 

影と向き合うことは、軸を取り戻すこと

この違和感と向き合ったことで、僕は少し立ち止まりました。

そして、こう思いました。

 

「ああ、自分、ちょっと見失ってたな」と。

 

傲慢だった自分も、冷たくなっていた自分も、かつて “仲間と一緒に高みを目指したい” と思っていた気持ちの裏返しだった。

 

だったらまた、初心に戻ればいい。

肩書きや成果のことばかり考えるのではなく、「自分が何を大切にしたいのか」について考える段階まで戻ればいい。

 

 

まとめ:影に気づく人間は、また強くなれる

うまくいっているときにこそ、気づきにくい“影”があります。

でも、それに気づけることが、実は最大の強みです。

 

僕は今、自分の“傲慢さ”にも、“諦めかけてた心”にも向き合いました。


それが終わりではなく、次のスタートラインに立った ような感覚です。

 

 

次回は、この全8話シリーズの最後の記事になります。

最後のテーマは、 「なぜ僕は橋渡し役として生き続けたいのか」です。

 

 

↓次回記事はこちらから↓

【シリーズ最終話】中平コラム46:境界に立ち続けるという選択って話

 

 

 

著者情報


 

中平 裕貴(Yuki Nakahira)

株式会社エスワイシステム 関東事業本部

関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理

 

『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』

 

エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。

エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。

技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。

 

🛠 技術領域

アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、

📈 事業・営業経験

SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル

🏗 組織マネジメント

リーダー育成、組織改革、チームビルディング

 

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