こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。
【全8話シリーズ】
『境界に立つ実務家の進化論』 ― AI時代を生きる中で僕が見つけたこと ―
今回(第7話)は、内省の話です。
このシリーズの中でも、一番「自分自身と向き合う」回になるかもしれません。
↓シリーズ前回記事はこちらから↓
「【シリーズ第6話】中平コラム44:組織に“できる”を定着させるには?って話」
あるプロジェクトで、新人をPMに抜擢し、チームとして成果を出すことができた。
付随するインフラ構築の実績も作れた。
「うまくいってるね」と周囲からも言ってもらえる。
でも僕にとっては、当然の結果だったんです。
この仕事は、これまでのすべてをぶつけて取りにいった案件でした。
「今の自分のベストを尽くせば、これくらいは出せる」と思っていたし、実際その通りに進んだ。
けれど、その達成の裏側で――
どこか気持ちが晴れない自分がいました。
僕は、こう感じていました。
自分は傲慢で、わがままで、尊大だ。
もっと謙虚でなければならないのかもしれない。
難しい仕事は全部自分に振ってきて、それが当然だと思っている。
疲れの中で言葉が荒くなり、
「自分と同じくらい努力するのが当然」
と思い、努力しない人や能力が高くない人を、心の中で諦めていた。
そんな自分に、気づきたくなかった。
でも、確かにそこに “影” として存在していた。
全部、手を抜いていたわけじゃない。
むしろ、常に真剣だった。
だからこそ、「なんで本気にならないんだよ」と思ってしまった。
でもそれって、本当の意味で “仲間を信じていない” 状態でもあったんですよね。
自分の基準を、他人に無意識に強いていた。
それは、組織の力を信じきれていなかったということかもしれません。
この違和感と向き合ったことで、僕は少し立ち止まりました。
そして、こう思いました。
「ああ、自分、ちょっと見失ってたな」と。
傲慢だった自分も、冷たくなっていた自分も、かつて “仲間と一緒に高みを目指したい” と思っていた気持ちの裏返しだった。
だったらまた、初心に戻ればいい。
肩書きや成果のことばかり考えるのではなく、「自分が何を大切にしたいのか」について考える段階まで戻ればいい。
うまくいっているときにこそ、気づきにくい“影”があります。
でも、それに気づけることが、実は最大の強みです。
僕は今、自分の“傲慢さ”にも、“諦めかけてた心”にも向き合いました。
それが終わりではなく、次のスタートラインに立った ような感覚です。
次回は、この全8話シリーズの最後の記事になります。
最後のテーマは、 「なぜ僕は橋渡し役として生き続けたいのか」です。
↓次回記事はこちらから↓
「【シリーズ最終話】中平コラム46:境界に立ち続けるという選択って話」
中平 裕貴(Yuki Nakahira)
株式会社エスワイシステム 関東事業本部
関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理
『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』
エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。
エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。
技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。
🛠 技術領域
アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、
📈 事業・営業経験
SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル
🏗 組織マネジメント
リーダー育成、組織改革、チームビルディング
📩 お問い合わせ・お仕事のご相談はこちらから↓