こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。
今回は、“体のアクション” と “組織の空気” の話です。
どんな話?って聞かれたら──「万歳と拳が、チームの関係性を変えた話」です。
若手の頃の僕は、正直“成果至上主義”でした。
「結果を出せばいい」「チームは手段、会社は舞台」そんな意識で仕事に向き合っていたと思います。
もちろん、責任感も情熱もありました。
でも、組織に“愛着”を持つような感覚は、まったくありませんでした。
そんな僕に、ある時、ちょっとした“事件”が起きます。
あるプロジェクトで大きな成果を出せた時のことでした。
ミーティングが終わって、みんながホッとした瞬間、自然と、誰かが言ったんです。
「よっしゃ!バンザーイ!!」
そしたら、周りもつられて「バンザーイ!」
僕もつられて、両手を上げて、笑っていました。
その瞬間、なんというか──
「あれ?この空気、ちょっと好きかも」って、ふと感じたんです。
いつもなら淡々と終わっていた場面が、“感情”のある時間 になっていました。
それ以降、僕の中で「体のアクションって、組織にとって大事なんじゃないか?」という意識が芽生えました。
グータッチ、拍手、万歳、笑顔──
言葉じゃ伝えきれない“気持ち”を、体を通じて伝えることがあるんですよね。
とくに僕が意識して使っているのが “拳” 。
何かを乗り越えた時に「オッケー!」と拳を合わせる、それだけで “信頼” や “達成感” が可視化される。
グータッチには、資料じゃ作れない温度がある。
僕はいつからか、意識的に「グータッチの場面をつくる」ようになりました。
ちょっとした成功。
誰かが頑張ってくれた瞬間。
乗り越えた壁、積み上げた努力。
そんな場面で「ナイス!」と声をかけ、拳を差し出す。
それだけで、空気が変わる。笑顔が生まれる。
「ああ、この瞬間、ちょっと好きだな」
そう思える時間が増えると、不思議とチームが “前向き” になるんです。
組織の文化って、理念や制度でつくるものだと思われがちですが、僕は最近、 “空気と体温” で育つもの だと感じています。
掛け声じゃなくて、表情。
制度じゃなくて、拳。
戦略じゃなくて、ちょっとした喜び。
そういうものがチームの “文化の芽” を育ててくれる。
もうひとつ、僕が最近よく感じるのは、“節目を祝う”という行動の大切さ です。
日本には昔から、お祭りや節句など、節目に 集まって祝う文化 があります。
アニメ『ワンピース』だって、どんな壮絶な戦いが終わった後でも、必ず最後は宴会で締めるじゃないですか(笑)
あれって、「区切りをつけて、仲間のがんばりを称え合う時間」なんですよね。
プロジェクトでも同じで、ただ淡々と終わるんじゃなくて、
「一区切り」「ありがとう」「お疲れ様」って言い合える時間や行動が、チームに余韻と結束を残してくれる。
グータッチも万歳もその一部。
形じゃなくて、“意味ある節目”としての祝福。
そう思うようになってから、
僕は「祝う」って、チームにとっての栄養なんじゃないか?って思ってるんです。
僕は、「会社が好き」でなくてもいいと思っています。
でも、「この瞬間が好き」って思える時間を、チームの中にひとつでも増やしていきたい。
その積み重ねが、“ちょっと好きな組織" を、
いつか “誇れる組織” に変えていくんじゃないかと、信じています。
中平 裕貴(Yuki Nakahira)
株式会社エスワイシステム 関東事業本部
関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理
『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』
エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。
エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。
技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。
🛠 技術領域
アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、
📈 事業・営業経験
SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル
🏗 組織マネジメント
リーダー育成、組織改革、チームビルディング
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