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中平コラムSeries53:ポモドーロ法と“締切前の謎の集中力”の正体って話

作成者: 中平裕貴|2025年04月14日

こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。

 

 

今回は、“集中力”“時間の使い方” についての話です。

 

最近ふと思うんですよね。

 

「なんで締切前だけ本気出せるんですかね?」

 

余裕があったはずなのに、なんとなく先延ばしにして、ギリギリになって急にスイッチが入る。

しかも不思議なことに、そういうときの方がクオリティ高かったりするんです(笑)

 

でも本当は、もっと余裕を持って進めたいし、毎日 “いい集中状態” で仕事や勉強に向き合いたい。

 

その “謎の集中力” の正体ってなんなんだろう?と思って調べたり、自分の働き方・学び方を振り返ったりしてみたら

そこには “ある種の呪術” のような仕組みが働いていたのです──。

 

 

ポモドーロ法って実は“呪術”っぽい

まず紹介したいのが「ポモドーロ・テクニック」

時間管理術として有名な方法です。

 

やり方はとてもシンプル。

 

25分集中 → 5分休憩」 を1セットにして、これを繰り返す。

 

つまり、タスクを “時間のブロック” に切り分けて処理していく感じです。

 

で、僕がこれを使っていて気づいたのは──

これは「時間を短くするための術式」ではなく、「休憩という“権利”を明示することで、集中を解放する呪術」なんだということ。

 

人間って「いつまでやればいいか分からない」と、どうしても集中できない。

でも「25分だけでOK」「あと2分で終わる」と思えば、自然とエネルギーが出てくる。

 

僕自身も、調べ物やブログ執筆のときにこの方法をよく使います。


時間が “枠” になることで、思考が動き出す感覚。

 

集中って、「やる気」よりも「枠の設計」の方がよっぽど大事なんだと実感しています。

 

 

パーキンソンの法則と“時間の膨張現象”

もうひとつ、よく使っている考え方が「パーキンソンの法則」です。

 

これは、「仕事は、与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」という法則。

つまり、1週間もらったら1週間かかるし、同じ内容でも「1日しかない」と思ったら、なぜか1日で終わる。

 

これ、僕もめちゃくちゃ経験あります(笑)

 

「この資料、あと3日あるし余裕だな~」って油断してたら、3日丸々かかって結局バタバタになったり。

逆に「打ち合わせ1時間前に言われた提案書」、その場で全集中して、30分で書き上げて採用されたりする。

 

つまり、 “時間がある” ことは必ずしも良いことじゃない。

放っておくと、時間はどんどん膨張し、意志を溶かしていく。

 

だからこそ、時間には “フタ” をしておく必要がある。

それが  “自分で決める締切” だったり、 “ポモドーロ” だったりするんです。

 

 

締切という“縛り”を味方にする術式

僕は「締切」にかなりこだわっています。

 

それは別に、仕事に追われてるわけじゃなくて、締切って “集中を起動するスイッチ” になるからです。

 

例えば、

  • 「この資料、17:00までに一旦送る」

  • 「このブログ、午前中に粗稿だけでも書く」

  • 「この調査、25分×2セットで終わらせる」

 

──こうやって “決めた時間” を自分で作ると、勝手に脳がスイッチONになるんです。

 

「え、あと15分しかない!」ってなった途端、迷っていた要点がまとまり、手が動き始める。

 

この “自分で縛って、自分を解放する” 感じ。


これこそ、まさに時間に対する “呪術的アプローチ” だなと思うんです。
(ただ、スタート前にダラダラしちゃうって反動がある...)

 

 

まとめ:時間を使うな、時間を呪術化せよ

僕は最近、「時間をどう使うか」ではなく、「時間をどう“設計するか”」に集中しています。

 

時間はそのまま放っておくと、どんどん逃げていく。

やる気も、意志も、どこかへ消えていく。

 

でも、時間に “枠”“制限” を与えてあげることで、脳が動き出し、集中が起動し、タスクが進む。

 

時間は、放っておくと呪いになる。

でも、設計すれば “呪術” に変わる。

 

ポモドーロ法も、締切も、集中力を才能にしなくてもいいための術式なんです。

 

僕はこれからも、「今日は何分で戦うか?」を問い続けながら、集中力という名の “領域展開” を続けていきたいと思います。

 

 

 

 

著者情報


 

中平 裕貴(Yuki Nakahira)

株式会社エスワイシステム 関東事業本部

関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理

 

『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』

 

エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。

エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。

技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。

 

🛠 技術領域

アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、

📈 事業・営業経験

SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル

🏗 組織マネジメント

リーダー育成、組織改革、チームビルディング

 

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