中平コラムSeries53:ポモドーロ法と“締切前の謎の集中力”の正体って話

なぜ締切前だけ集中できるのか?ポモドーロ法とパーキンソンの法則から“時間に術式をかける方法”を語る。

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  • こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。

     

     

    今回は、“集中力”“時間の使い方” についての話です。

     

    最近ふと思うんですよね。

     

    「なんで締切前だけ本気出せるんですかね?」

     

    余裕があったはずなのに、なんとなく先延ばしにして、ギリギリになって急にスイッチが入る。

    しかも不思議なことに、そういうときの方がクオリティ高かったりするんです(笑)

     

    でも本当は、もっと余裕を持って進めたいし、毎日 “いい集中状態” で仕事や勉強に向き合いたい。

     

    その “謎の集中力” の正体ってなんなんだろう?と思って調べたり、自分の働き方・学び方を振り返ったりしてみたら

    そこには “ある種の呪術” のような仕組みが働いていたのです──。

     

     

    ポモドーロ法って実は“呪術”っぽい

    まず紹介したいのが「ポモドーロ・テクニック」

    時間管理術として有名な方法です。

     

    やり方はとてもシンプル。

     

    25分集中 → 5分休憩」 を1セットにして、これを繰り返す。

     

    つまり、タスクを “時間のブロック” に切り分けて処理していく感じです。

     

    で、僕がこれを使っていて気づいたのは──

    これは「時間を短くするための術式」ではなく、「休憩という“権利”を明示することで、集中を解放する呪術」なんだということ。

     

    人間って「いつまでやればいいか分からない」と、どうしても集中できない。

    でも「25分だけでOK」「あと2分で終わる」と思えば、自然とエネルギーが出てくる。

     

    僕自身も、調べ物やブログ執筆のときにこの方法をよく使います。


    時間が “枠” になることで、思考が動き出す感覚。

     

    集中って、「やる気」よりも「枠の設計」の方がよっぽど大事なんだと実感しています。

     

     

    パーキンソンの法則と“時間の膨張現象”

    もうひとつ、よく使っている考え方が「パーキンソンの法則」です。

     

    これは、「仕事は、与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」という法則。

    つまり、1週間もらったら1週間かかるし、同じ内容でも「1日しかない」と思ったら、なぜか1日で終わる。

     

    これ、僕もめちゃくちゃ経験あります(笑)

     

    「この資料、あと3日あるし余裕だな~」って油断してたら、3日丸々かかって結局バタバタになったり。

    逆に「打ち合わせ1時間前に言われた提案書」、その場で全集中して、30分で書き上げて採用されたりする。

     

    つまり、 “時間がある” ことは必ずしも良いことじゃない。

    放っておくと、時間はどんどん膨張し、意志を溶かしていく。

     

    だからこそ、時間には “フタ” をしておく必要がある。

    それが  “自分で決める締切” だったり、 “ポモドーロ” だったりするんです。

     

     

    締切という“縛り”を味方にする術式

    僕は「締切」にかなりこだわっています。

     

    それは別に、仕事に追われてるわけじゃなくて、締切って “集中を起動するスイッチ” になるからです。

     

    例えば、

    • 「この資料、17:00までに一旦送る」

    • 「このブログ、午前中に粗稿だけでも書く」

    • 「この調査、25分×2セットで終わらせる」

     

    ──こうやって “決めた時間” を自分で作ると、勝手に脳がスイッチONになるんです。

     

    「え、あと15分しかない!」ってなった途端、迷っていた要点がまとまり、手が動き始める。

     

    この “自分で縛って、自分を解放する” 感じ。


    これこそ、まさに時間に対する “呪術的アプローチ” だなと思うんです。
    (ただ、スタート前にダラダラしちゃうって反動がある...)

     

     

    まとめ:時間を使うな、時間を呪術化せよ

    僕は最近、「時間をどう使うか」ではなく、「時間をどう“設計するか”」に集中しています。

     

    時間はそのまま放っておくと、どんどん逃げていく。

    やる気も、意志も、どこかへ消えていく。

     

    でも、時間に “枠”“制限” を与えてあげることで、脳が動き出し、集中が起動し、タスクが進む。

     

    時間は、放っておくと呪いになる。

    でも、設計すれば “呪術” に変わる。

     

    ポモドーロ法も、締切も、集中力を才能にしなくてもいいための術式なんです。

     

    僕はこれからも、「今日は何分で戦うか?」を問い続けながら、集中力という名の “領域展開” を続けていきたいと思います。

     

     

     

     

    著者情報


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    中平 裕貴(Yuki Nakahira)

    株式会社エスワイシステム 関東事業本部

    関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理

     

    『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』

     

    エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。

    エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。

    技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。

     

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