こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。
今日は、「仕事が集まりすぎる人」という現象について書きたいと思います。
なぜこのテーマを取り上げようと思ったのか。
それには、うちのチームにいる “ある人物” の姿がきっかけでした。
うちのチームには、Yさんという超優秀なメンバーがいます。
あだ名は “先生” 。
生産性が高く、あるプロジェクトを立ち上げ当初からやってきた知見もある。
チームの技術的な中核を担ってくれている存在です。
ただ彼は、人に何かを教えるときにこう言います。
「全部Notionに書いてありますし、動画もあるのでそれを見てください」
最初は「合理的だな」と思っていました。
でも、そこには “背景” があった。
実は、Yさんはもともと、とても熱心に人を育てるタイプでした。
新しく入ってきた若手を丁寧に育て、確かな成長も見えてきていた。
──でも、その若手は社内の都合で別のプロジェクトに異動。
せっかく手をかけて育てたのに、手放すことになった。
それ以来、彼は自ら教えることをやめました。
Yさんの生産性は今でも高いです。
だから仕事はどんどん集まる。
「困ったらYさんに聞こう」という空気が定着していった。
でも──
チーム全体の成長は、止まりました。
信頼って「任せて育てる」こと。
でも、依存って「あの人ならやってくれるでしょ」と思考停止してる状態です。
Yさんは便利な “個人窓口” になっていた。
それは彼の責任ではなく、構造の問題。
そして僕自身も、その構造を放置していた一人でした。
信頼を、依存にしない。
その違いを、チームの中で意識し続けることから、もう一度始めようと思います。
もしかしたら、あなたのチームにも Yさんのような存在 がいるかもしれません。
そして、その人が知らないうちに “孤独なスーパーマン” になっているかもしれません。
もし今、チームの成長が止まっていると感じていたら、「仕事が集まりすぎている人」がいないか、そっと見渡してみてください。
中平 裕貴(Yuki Nakahira)
株式会社エスワイシステム 関東事業本部
関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理
『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』
エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。
エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。
技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。
🛠 技術領域
アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、
📈 事業・営業経験
SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル
🏗 組織マネジメント
リーダー育成、組織改革、チームビルディング
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