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中平コラムSeries75:AIが会議を回し、VRで議論し、みんなが話せる未来って話

作成者: 中平裕貴|2025年05月19日

こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。

 

 

突然ですが、最近「PLURALITY(プルラリティ)」という言葉に出会ってしまいました。

 

プルラリティってなんだよ!? プリプリしたサラダか?(違う)

 

そう思って調べてみたら、出てくる出てくる壮大な理想とデジタル革命のビジョン。

しかもこの概念を提唱しているのは、オードリー・タンさん(台湾の元デジタル大臣)と、グレン・ワイルさん(経済学者)という、めちゃくちゃ真面目で頭の良い人たち。

 

それを私みたいな現場エンジニアが面白おかしく解釈すると...

こうなります。

 

 

PLURALITY ってざっくり言うと?

PLURALITY(プルラリティ)を一言で言えば、

 

「みんなで話し合って社会を作ろうぜ!AIとVRの力を使ってな!」

 

という、割とすごい話です。

 

ポイントはこれ。

 

  • 少人数だけじゃなく、大人数でもちゃんと深い話し合いができるように
  • 理的距離や時間の制約をAIとテクノロジーでぶっ壊す
  • 一部の声だけが大きい今の仕組みじゃなくて、全員が参加できる社会を作ろう

 

つまり、

 

「全員がZoomに入ってくるカオスな会議を、AIがまとめてくれる未来」

 

……怖いけど、ちょっと見てみたい。

 

 

シンギュラリティ vs プルラリティ?いいえ、共存です

最近よく聞く、シンギュラリティ(singularity) は、

 

「AIが人間の知能を超えて、支配者っぽくなっちゃう未来」。

 

一方で プルラリティ は、

 

「人とAIがチームを組んで、超協調社会を築く未来」。

 

RPGでいうと、

 

シンギュラリティAIがラスボス

プルラリティ:AIが頼れる仲間(でもたまに毒を食らう)

 

そんな関係です。

 

 

PLURALITYのコア思想:「拡張熟議」って何?

ここで出てくるのが「拡張熟議」という概念。

うん、熟議はなんとなくわかる。熟成された議論のこと。

 

でも拡張ってなんやねん!?と思ったそこのあなた。

 

たとえばこんな未来を想像してください。

 

👥 1000人の参加者が、それぞれ意見を投稿

🤖 AIが内容を分類・要約・論点整理

💬 似た意見を持つ人が自然とグループ化され

🗳 VR空間で仮想の円卓会議が始まる

👓 そして最終的に、“みんなで” 納得 の合意形成が行われる…

 

…って、これ中間管理職が泣いて喜ぶやつ!!

いや、声のでかいやつを制御できないかも!!仕組みどうしよう!

 

 

技術屋目線で見たPLURALITY:できる?これ

正直、最初に思いました。

 

「これ、要件定義どうすんの?」

 

でも技術的には部分的に実現可能なフェーズにきています

 

  • AIが会話の要約やファシリテーション(ChatGPTでも一部できる)
  • ブロックチェーンで透明な投票システム(すでにプロトタイプあり)
  • VR会議ツールで物理距離を越えた“擬似対話”の実現(攻殻機動隊のやーつ)

 

つまり、今は「RPGのマップは完成してきたけど、ラスボス倒すにはパーティ全員Lv.35以上必要」みたいな状態です。

 

 

で、我々に何ができるの?

“PLURALITY的社会” がくるその日まで、私たち現場のエンジニアはこう思っています。

 

  • 会議、進行役いなくても回ってくれ(AIさん助けて)
  • 議事録、自動で書いてほしい(誰も見てないけど必要)
  • 意見の違いでSlack炎上しないようにしてくれ

 

…というわけで、PLURALITYの思想にはめちゃくちゃ共感します。

なにより、

 

「テクノロジーが “個” の力を束ねて、“共” をつくる」

 

って、まさに我々がチーム開発でやっていることなんですよね。

 

アジェンダに沿って進めていけば、大体の問題は解決するデイリースクラムの設計を心掛けているけれど、

それを自動的にAIがやってくれるようにする仕組み考えてみようかな。

 

 

 

 

著者情報


 

中平 裕貴(Yuki Nakahira)

株式会社エスワイシステム 関東事業本部

関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理

 

『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』

 

エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。

エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。

技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。

 

🛠 技術領域

アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、

📈 事業・営業経験

SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル

🏗 組織マネジメント

リーダー育成、組織改革、チームビルディング

 

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