中平コラムSeries75:AIが会議を回し、VRで議論し、みんなが話せる未来って話

PLURALITY(プルラリティ)って何?AIとVRで “みんながちゃんと話せる未来” を実現しようという革命的コンセプトを、現場エンジニア視点で面白おかしく解説。

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  • こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。

     

     

    突然ですが、最近「PLURALITY(プルラリティ)」という言葉に出会ってしまいました。

     

    プルラリティってなんだよ!? プリプリしたサラダか?(違う)

     

    そう思って調べてみたら、出てくる出てくる壮大な理想とデジタル革命のビジョン。

    しかもこの概念を提唱しているのは、オードリー・タンさん(台湾の元デジタル大臣)と、グレン・ワイルさん(経済学者)という、めちゃくちゃ真面目で頭の良い人たち。

     

    それを私みたいな現場エンジニアが面白おかしく解釈すると...

    こうなります。

     

     

    PLURALITY ってざっくり言うと?

    PLURALITY(プルラリティ)を一言で言えば、

     

    「みんなで話し合って社会を作ろうぜ!AIとVRの力を使ってな!」

     

    という、割とすごい話です。

     

    ポイントはこれ。

     

    • 少人数だけじゃなく、大人数でもちゃんと深い話し合いができるように
    • 理的距離や時間の制約をAIとテクノロジーでぶっ壊す
    • 一部の声だけが大きい今の仕組みじゃなくて、全員が参加できる社会を作ろう

     

    つまり、

     

    「全員がZoomに入ってくるカオスな会議を、AIがまとめてくれる未来」

     

    ……怖いけど、ちょっと見てみたい。

     

     

    シンギュラリティ vs プルラリティ?いいえ、共存です

    最近よく聞く、シンギュラリティ(singularity) は、

     

    「AIが人間の知能を超えて、支配者っぽくなっちゃう未来」。

     

    一方で プルラリティ は、

     

    「人とAIがチームを組んで、超協調社会を築く未来」。

     

    RPGでいうと、

     

    シンギュラリティAIがラスボス

    プルラリティ:AIが頼れる仲間(でもたまに毒を食らう)

     

    そんな関係です。

     

     

    PLURALITYのコア思想:「拡張熟議」って何?

    ここで出てくるのが「拡張熟議」という概念。

    うん、熟議はなんとなくわかる。熟成された議論のこと。

     

    でも拡張ってなんやねん!?と思ったそこのあなた。

     

    たとえばこんな未来を想像してください。

     

    👥 1000人の参加者が、それぞれ意見を投稿

    🤖 AIが内容を分類・要約・論点整理

    💬 似た意見を持つ人が自然とグループ化され

    🗳 VR空間で仮想の円卓会議が始まる

    👓 そして最終的に、“みんなで” 納得 の合意形成が行われる…

     

    …って、これ中間管理職が泣いて喜ぶやつ!!

    いや、声のでかいやつを制御できないかも!!仕組みどうしよう!

     

     

    技術屋目線で見たPLURALITY:できる?これ

    正直、最初に思いました。

     

    「これ、要件定義どうすんの?」

     

    でも技術的には部分的に実現可能なフェーズにきています

     

    • AIが会話の要約やファシリテーション(ChatGPTでも一部できる)
    • ブロックチェーンで透明な投票システム(すでにプロトタイプあり)
    • VR会議ツールで物理距離を越えた“擬似対話”の実現(攻殻機動隊のやーつ)

     

    つまり、今は「RPGのマップは完成してきたけど、ラスボス倒すにはパーティ全員Lv.35以上必要」みたいな状態です。

     

     

    で、我々に何ができるの?

    “PLURALITY的社会” がくるその日まで、私たち現場のエンジニアはこう思っています。

     

    • 会議、進行役いなくても回ってくれ(AIさん助けて)
    • 議事録、自動で書いてほしい(誰も見てないけど必要)
    • 意見の違いでSlack炎上しないようにしてくれ

     

    …というわけで、PLURALITYの思想にはめちゃくちゃ共感します。

    なにより、

     

    「テクノロジーが “個” の力を束ねて、“共” をつくる」

     

    って、まさに我々がチーム開発でやっていることなんですよね。

     

    アジェンダに沿って進めていけば、大体の問題は解決するデイリースクラムの設計を心掛けているけれど、

    それを自動的にAIがやってくれるようにする仕組み考えてみようかな。

     

     

     

     

    著者情報


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    中平 裕貴(Yuki Nakahira)

    株式会社エスワイシステム 関東事業本部

    関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理

     

    『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』

     

    エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。

    エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。

    技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。

     

    🛠 技術領域

    アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、

    📈 事業・営業経験

    SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル

    🏗 組織マネジメント

    リーダー育成、組織改革、チームビルディング

     

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