
こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。
MDM(マスターデータマネジメント)って聞くと、
「あー。中央にデータ集めるか、各システムに配るか、ね。」
くらいに思ってる方、多いのではないでしょうか?
でも実は、MDMの世界にはまだまだ “型” が存在するのです。
まるで呪術の系譜か、戦国武将の陣形のように。
吸収型、データ界の“長男”
吸収型の特徴
・各システムのデータをMDMに吸収して一元管理
・ただし更新は元システムで実施、MDMは参照専用
例えるなら…
「オレが全部引き受ける!」
→ 情報を集めて背負い、でも文句は言わない長男タイプ
配信型、中心にして王
配信型の特徴
・MDMが “正” となり、各システムへ配信
・更新もMDMが担当し、全体を支配する真のマスタ
例えるなら…
「俺の背中に乗れ!」
→ みんなに正しい道を示す将軍タイプ
ハイブリッド型、全方位対応の名将
ハイブリッド型の特徴
・吸収と配信を両立
・徐々に配信型に移行する企業にもピッタリ
例えるなら…
「両方やる! 全部のせ!」
→ 手広くまとめる知将タイプ
同期型、取引でマスタが動く!
同期型の特徴
・マスタだけでなく、トランザクション(取引)とセットで管理
・更新はシステム横断で同期的に反映
例えるなら…
「お前のミス、俺のミス!」
→ チームワーク重視の合議制タイプ
仮想MDM、マスタは“持たない勇気”
仮想型の特徴
・MDMとして物理DBを持たず、リアルタイムAPI連携で見せかけ統合
・変更は元システムに即反映
例えるなら…
「俺、実体ないんだけど統率してます」
→ バーチャルリーダー or 幻術系最強キャラ
分散型:多極型で自治を尊ぶ
分散型の特徴
・各部署・会社が自律運用
・定期連携やゆるいルールで連携する、ゆるふわ同盟
例えるなら…
「連携しようぜ。気が向いたらだけど」
→ ゆるやかな国際連盟タイプ
MDMの型、どう選ぶ?
企業の体質 から選ぶ MDMの型 について、まとめてみました。
企業の体質 | 向いている型 |
標準化重視 | 配信型・ハイブリッド型 |
自由なカルチャー、部門独立 | 分散型・仮想型 |
段階移行したい企業 | ハイブリッド型・同期型 |
サーバ台数減らしたい | 仮想型(APIゲートウェイ型) |
政府や金融系などの強統制 | 配信型(中央DBあり) |
MDMとは「組織の鏡」である
MDMって「ただのマスタ管理」じゃないんですよね。
どの“型”を選ぶかは、
「あなたの会社がどんな統治スタイルを持っているか」
の写し鏡でもあるんです。
吸収か、配信か、共存か、分散か。
あなたの組織は、どの“型”の物語を描きますか?
著者情報
中平 裕貴(Yuki Nakahira)
株式会社エスワイシステム 関東事業本部
関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理
『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』
エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。
エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。
技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。
🛠 技術領域
アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、
📈 事業・営業経験
SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル
🏗 組織マネジメント
リーダー育成、組織改革、チームビルディング
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