こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。
昨年から、AIを活用したシステム開発を実戦でゴリゴリ回してきたんですが──
最近、改めて実感しています。
「AIを入れたからといって、全員が生産性爆上がりするわけじゃない。」
むしろ、使える人と使えない人で圧倒的な差が出る。
そしてその差を生むのが、「AIに指示を出す力」です。
「AI使ってみてよ」と言っても、
「何を聞けばいいかわかりません…」という反応、多すぎる。
AIはツール。魔法ではない。
雑に「システム作って」と言っても、そりゃ意図がズレた答えが返ってきます。
ある日、こんなやり取りがありました。
私:「ヒアリングからお願い」
若手:「…何をヒアリングすれば…?」
──おいおい、ヒアリングの “ヒ” の段階から教えなきゃダメか。
逆に、ちゃんと要件が決まっていて構成も明確なら、AIは神速です。
設計書 → 15分で草案完成
ドキュメント → ほぼ自動生成
ソースコード → プロトタイプ完成まで爆速
PoCや提案資料なんて、もう “AIに一発振るだけ” でできる時代。
でもそこでまた、落とし穴がある。
「出てきたコード、ちゃんとレビューできる人がいない…」
AIが出すコードは、「動く」けど「正しい」かどうかは別。
セキュリティは?パフォーマンスは?チームの設計方針に合ってる?
こういう判断ができないと、AIは “高速で不具合を量産する存在” になります。
ここで気づいたんです。
AIにうまく指示を出せるスキルと、PMがチームに指示を出すスキルって似てないか?
要するに、PMが日々やっていることとAI活用は同じ構造なんです。
AIを最大限活かせるのは、以下の領域です
この領域に強い人がいれば、
「実装はAIがやってくれるから、5人分のスピードが出る」
逆にここが弱いと、
「AIがいるのに、全員手持ち無沙汰」になります。
AIがどれだけ進化しても、
「どう使うか」は人間の “問いの質” と “判断の力” にかかっています。
AIはまるで優秀な部下。
ただし、上司の指示がふわっとしてたら、無限に迷走する。
そしてこの “指示力” こそ、現代のPMに最も必要なスキルじゃないかと思うのです。
「技術よりのAIに強いPM」が、今一番面白いポジションかもしれない。
私は思うのです。
「あっ、こうすればいいのか!」
この瞬間こそが、技術者にとっての最大の快感であり、醍醐味だと。
それはただの作業じゃない。
“答えを導く快楽” であり、 “構造を読み解く喜び” 。
だからAIに指示を出す仕事も、「どう聞けば答えが導けるか?」という、ひらめきの連続 なのです。
ひらめく人間がいてこそ、AIは輝く。
私は、そんな「ひらめくPM/エンジニア」が、現代の理想像なんじゃないかと思っています。
中平 裕貴(Yuki Nakahira)
株式会社エスワイシステム 関東事業本部
関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理
『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』
エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。
エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。
技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。
🛠 技術領域
アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、
📈 事業・営業経験
SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル
🏗 組織マネジメント
リーダー育成、組織改革、チームビルディング
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