こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。
今回は、僕がまだ業界経験の浅かった頃に味わった、
“プロジェクトマネジメント地獄” の話をします。
そしてその中で、なぜ「整理整頓」がすべての土台になるのかに気づいた──
いや、正確に言うと後になってようやく気づいた、そんな話です。
当時の僕はまだ、エンジニア業務すらおぼつかない状態でした。
業務理解も遅い、ロジックの整理も下手。何より慣れていない 。
そんな中で、10人ほどのチームでプロジェクトマネージャーを任されました。
…いや、正直いま思えば無茶すぎる状況だったかもしれません。
頭の中がずっと曇っていた。
状況を把握できない。
なのに “全部自分でなんとかしなきゃ” と思い込んでいた。
遅れは出ているのに、説明できない。
「中平さん、どうなっていますか?」
と聞かれても、自信を持って答えられない。
タスクも整理できてないから、メンバーへの指示も曖昧。
そんな状態で休日出勤をお願いしたって、説得力もないんですよね。
応えてくれたことは感謝しています。
でも、納得感のないお願いは、ただただ不満を生むだけだったと思います。
ゴールはなんとか迎えました。
時間をかけて、周囲に支えられて、ボロボロになりながら。
でも正直、このプロジェクトでは何かを掴んだ感覚なんてなかったです。
ただ、ひとつだけ強く思ったのは、
「もう、こんなやり方は二度とやりたくない」
ってことでした。
別の仕事で、また同じように混乱しそうになったとき、
ふと時間を取ってやることを全部書き出してみました。
誰が関わってる?優先順位は?ボトルネックは?
すると、少しずつ “頭の霧” が晴れてきたんです。
そして不思議なことに、アイディアが湧いてくる。
整理されていない状態では、何も始まらない。
情報を整理し、構造化し、見通しを立ててからでないと、人を動かすこともできない。
この感覚にようやく出会えたのは、
あの地獄をくぐり抜けた「あと」だったからかもしれません。
整理整頓ができていないと──
つまり、誰も救えない。
それどころか、自分自身もどんどん迷っていく。
そうすれば、きっともっと健やかに、
誰かのために力を使える自分になれたはずだよ──と。
プロジェクトマネージャーに必要なのは、
スキルでもテクニックでもなく、まずは「思考の整頓」です。
焦らずに全体を俯瞰し、構造を描き、必要な一手に集中する。
あの頃の僕のように、今、混乱の中にいる誰かへ。
この記事が、少しでも整理のきっかけになれば嬉しいです。
中平 裕貴(Yuki Nakahira)
株式会社エスワイシステム 関東事業本部
関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理
『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』
エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。
エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。
技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。
🛠 技術領域
アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、
📈 事業・営業経験
SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル
🏗 組織マネジメント
リーダー育成、組織改革、チームビルディング
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