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中平コラムSeries96:支える人を疲弊させない仕組みづくりって話

作成者: 中平裕貴|2025年06月18日

こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。

 

 

最近ふと、あるリーダーの方が言っていたことを思い出しました。

 

「なんかね、“やめたい” というより “もう間に合わないんです” って言われることが増えたんです。」

 

その方が運営に関わっているのは、地域のボランティア。

参加する人たちはみんな良い人で、雰囲気もすごくあたたかい。

 

だけど、だんだんスタッフが減ってきて、回らなくなってきている。

 

 

“活動” は好きでも、“その周辺” がしんどい

「活動自体は楽しいんですよ。でも、案内出して、出欠確認して、施設の予約して…。

それだけで時間が終わっちゃって、“本来の目的” に全然たどりつけないんです。」

 

そんな声を、これまで何人から聞いたかわかりません。

 

・参加者リストを手書きで集めてる

・施設予約の変更を口頭で伝えてる

・「誰に伝えた?」「見てないよ?」のやりとりでヘトヘト

 

実際、やってること自体は難しい話じゃない。

でも、それが “数” と “頻度” の影響によって、人の余裕と気力をごっそり持っていくんですよね。

 

 

「大きな改革」じゃなくていい。小さな仕組みで、だいぶ変わる

ここで大事なのは、「なんでもIT化!」って叫ぶことじゃないんです。

 

まずは、小さな “仕組みづくり” から。

 

たとえば──

 

出欠の集計:GoogleフォームでOK

案内の送信:LINEで一斉送信するだけ

名簿の更新:スプレッドシートに入れておけば最新版が見える

施設予約の見える化:共有カレンダーで共有するだけ

 

もうこれだけで、「〇〇さんに電話して」「誰か知ってる?」の無限ループから脱出できます。

 

「え、それだけで…?」と思うかもしれません。

 

はい、それだけで変わるんです。

 

 

“手間を減らす”って、人を救うことでもある

がんばってる人は、「自分がやればいい」って思っちゃう。

でも、それが一番こわい。

 

「私が抜けたら困るでしょ?」って言いながら、ある日ふっと姿を消す。

 

ほんの少し、“ラクにできる仕組み” があれば、

その人はもうちょっと、続けられたかもしれないんです。

 

 

だから、僕らIT屋の出番です

僕たちの仕事って、“派手な新技術” を使うことじゃなくて、

「誰かの “やさしさ” を持続可能にすること」だと思うんです。

 

小さな仕組みで、誰かの余裕が一日15分だけ生まれたとしたら──

その15分で、きっと「もう一回頑張ってみようかな」って思える。

 

無理を前提に回る組織じゃなくて、「ちょっとなら手伝えるよ」と言える仕組みへ。

 

僕は、そんな仕掛けをこれからも考え続けたいと思っています。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

著者情報


 

中平 裕貴(Yuki Nakahira)

株式会社エスワイシステム 関東事業本部

関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理

 

『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』

 

エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。

エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。

技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。

 

🛠 技術領域

アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、

📈 事業・営業経験

SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル

🏗 組織マネジメント

リーダー育成、組織改革、チームビルディング

 

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