こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。
「もうムリです。何がどこにあるのか、全然わかりません」
Salesforceの画面を開いた新人くんが、静かにそうつぶやいた。
…うん、気持ちはわかる。
ボタンは多いし、タブも多いし、ヘルプの説明はだいたい助けてくれない。
最初に見たとき、「これはたぶん、宇宙船の操作パネルだな」と思った。
“CRM” じゃなくて、“UFO”だったんですよ、あれ。
「え、Salesforceって営業の人が使うExcelでしょ?」
「クラウドのなんかすごいやつでしょ?」
「いや、名前からして“売り込む力”みたいな自己啓発系?」
いろんなイメージがありますが、ざっくり言うと、
企業の営業・マーケ・カスタマーサポートをまとめて管理できる、超高性能な “業務アプリ工場” です。
アプリ工場、というのは言い過ぎじゃなくて、
……これ全部、“設定だけ” で 作れてしまうのがSalesforceのすごいところ。
でも、逆に言うと 「設定しないと何もできない」 のもまたSalesforce。
そしてこの設定が、初心者から見ると「宇宙語」なんです。
Salesforceのすごさは、「ノーコードでいろんなことができる」ところ。
でも、それが逆に落とし穴。
「やりたいことを決めないまま触ると、何もできないまま終わる」
──これは僕が最初にハマった罠でした。
「すごい機能がある」=「使いこなせる」ではない。
むしろ、“機能が多すぎて、思考がフリーズする” という状態に陥りやすいんです。
みんな、「どう設定すれば使えるか」で悩んでるけど、
実はその前に「誰が何のために使うのか」を決める方が大事。
たとえば、「営業が日報を入れるためにSalesforceを使う」なら、
くらいまで、徹底的に寄せてあげる必要がある。
Salesforceって、まじめに付き合おうとすると “その人の性格” まで知りたがるくらい、深いツールなんです。
Salesforceが難しいのは、技術のせいじゃない。
「とりあえず触ってみるか」って軽く始めると、ぜったいに爆発する。
最初にやるべきは、“使う人のストーリー” を考えること。
これを描けたとき、Salesforceは最高に頼れる仲間になる。
描けなかったときは、最高に分かりにくいモンスターになる。
Salesforceは、使える人が使えば、めちゃくちゃ便利。
でも、目的が決まってないと、マジで迷子になる。
“宇宙船” に乗る前に、“どこに行きたいか” を決めよう。
あとは、ちゃんと操縦士を選ぶこと。
誰かひとりが「俺が責任持つ」って言える状態が、運用のスタートラインです。
中平 裕貴(Yuki Nakahira)
株式会社エスワイシステム 関東事業本部
関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理
『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』
エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。
エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。
技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。
🛠 技術領域
アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、
📈 事業・営業経験
SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル
🏗 組織マネジメント
リーダー育成、組織改革、チームビルディング
📩 お問い合わせ・お仕事のご相談はこちらから↓