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【シリーズ第5話】中平コラム43:提案に立つ、橋渡し役としての責任って話

作成者: 中平裕貴|2025年03月31日

こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。

 

【全8話シリーズ】

『境界に立つ実務家の進化論』 ― AI時代を生きる中で僕が見つけたこと ―

 

本記事(第5話)は「橋渡し役としての責任」という話です。

 

↓シリーズ前回記事はこちらから↓

【シリーズ第4話】中平コラム42:現場で信頼される技術者の条件とは?って話

 

 

技術者でも、営業でも、マネージャーでもない。

今回は、そんな “あいだの人”

つまり「橋渡し役」としての僕の役割について語りたいと思います。

 

 

プリセールスという“あいだ”の仕事

僕が最近よくやっているのが、いわゆるプリセールスという立場です。

 

プリセールスとは、お客様の課題をヒアリングし、それに対する技術的な解決策を考え、提案書に落とし込む役割。

つまり、技術とビジネスの両方を理解していないと務まらない仕事です。

 

この立場って、現場ではすごく重宝されます。


「技術がわかって、提案ができる人」は想像以上に少ない

 

だから、お客様にも社内にも「助かる」「安心して任せられる」と言っていただけることが多い。

 

僕自身もそこに大きなやりがいを感じています。

 

 

「あいだ」に立つからこそ、見える世界がある

この仕事をしていると、「技術的にどう実現するか」と「ビジネスとしてどう成立させるか」の両面が見えます。

 

  • 技術者の立場から見ると、営業の意図が理解できる

  • 営業の立場から見ると、技術的な限界や考慮点がわかる

 

この “視点の交差点” に立てるのは、プリセールスならではの価値です。


どちらかの言語しか話せないと、すれ違いが生まれてしまう。

でも橋渡し役がいることで、プロジェクトの流れが一気にスムーズになる。

 

 

提案=翻訳+責任の引き受け

僕が意識しているのは、「お客様にとっての意味」を翻訳することです。

 

たとえば、「AIの認識率95%です」と言っても、それだけでは伝わらない。

 

でも、「これまで200件のうち見逃しが月10件あったのを、確実に検知できるようになります」と言い換えれば、相手の中で価値が明確になります。

 

これって、“通訳”じゃなくて、“意味づけ”の仕事なんです。

さらに言えば、「それが本当に実現できるのか?」というリスクも含めて、提案ごと責任を持つ覚悟が求められる。

 

提案に立つということは、「通ったら終わり」じゃなくて、「通ったあとが始まり」なんですよね。

 

 

橋をかける人でありたい

プリセールスは、ある意味“境界線に立つ役割”です。

 

そこは不安定な場所だけど、だからこそ見える景色がある。


言葉と言葉の間を埋め、価値と価値の架け橋になること。

 

それができる人材が、これからますます必要とされると思っています。

 

 

まとめ:どちらにも立てる人は、どちらも動かせる

プリセールスは、ただの調整役ではありません。


ビジネスと技術の間に橋をかける、実務の最前線です。

 

僕はこれからも、営業でもエンジニアでもない “あいだに立つ実務家” として、意味のある提案をしていきたいと思っています。

 

 

↓次回記事はこちらから↓

【シリーズ第6話】中平コラム44:組織に“できる”を定着させるには?って話

 

 

 

著者情報


 

中平 裕貴(Yuki Nakahira)

株式会社エスワイシステム 関東事業本部

関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理

 

『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』

 

エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。

エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。

技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。

 

🛠 技術領域

アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、

📈 事業・営業経験

SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル

🏗 組織マネジメント

リーダー育成、組織改革、チームビルディング

 

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