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【シリーズ第6話】中平コラム44:組織に“できる”を定着させるには?って話

作成者: 中平裕貴|2025年04月01日

こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。

 

【全8話シリーズ】

『境界に立つ実務家の進化論』 ― AI時代を生きる中で僕が見つけたこと ―

 

本記事(第6話)は、「組織効力感(Collective Efficacy)」についてお話しします。

 

↓シリーズ前回記事はこちらから↓

【シリーズ第5話】中平コラム43:提案に立つ、橋渡し役としての責任って話

 

 

組織効力感。ちょっと堅い言葉に聞こえるかもしれませんが、要するにこういうことです。

 

「俺たち、やればできるよな」って、心から思えているか?

 

これは僕が今、一番大事にしているチームマネジメントのキーワードです。

 

 

自己効力感は強かった。でも限界があった。

正直に言うと、僕は昔から自己効力感が高いタイプです。

 

「自分ならやれる」と思って動くクセがある。

 

でも、GIT(株式会社グローバル・インフォメーション・テクノロジー)での経営や、今の部署に戻ってのチーム運営を経験してきた中で、

こう思うようになりました。

 

「個人の力には限界がある。組織全体で“やれる”と思えないと、持続しない。」

 

リーダーが強いだけでは、組織は育たない。

“みんなで勝てる” という感覚を育てないと、勝ち続けられないんです。

 

 

組織効力感を育てる「拳と拳」

僕が最近やっている小さな仕掛けがあります。

 

それが、“うまくいったときは拳を合わせる”  という習慣です。

 

メンバーと成功を共有する。 ミスがなかったことを祝う。 想定より早く終わったことを喜ぶ。

 

これを、言葉じゃなくて“拳合わせ”で表現するんです。


シンプルだけど、これが本当に効く。

 

スポーツでも試合前にハイタッチしたり、得点後にグータッチしたりしますよね。

あれって “チームの体温” を上げるんですよ。

 

 

小さな成功体験を、身体で覚える

組織効力感って、「成功体験の積み重ね」でしか育たないと思っています。

 

  • できたことを認識する

  • それを仲間と共有する

  • 成功体験を自信に変える

 

このサイクルが、チームを “俺たちやれる” モードにしていく。

 

逆に言うと、「成功してるのに誰も気づかない組織」って、めちゃくちゃもったいない。

 

拳を合わせることで、 “これは価値のある成功だ” と、身体で共有するようにしているんです。

 

 

リーダーが言語化し、メンバーが実感する

もう一つ意識しているのが、“言葉で称えること”

 

「〇〇さん、ここ地味だけどすごく重要でした」
「今回、初動が早かったからトラブル回避できたよね」
「あれは “できるチーム” の動きだったよ」

 

こういう “内面の成功” を言葉にして伝えると、メンバーの中に少しずつ「自分たちはやれる」という感覚が芽生えていきます。

 

この「言語化 × 身体的共有」のセットが、僕の中での “組織効力感の育て方” です。

 

 

まとめ:「俺たちはやれる」を日常にする

組織を強くする方法は、

“大きな成果” を出すことじゃなくて、“小さな成果” を積み重ねて実感すること だと思います。

 

そのために、

 

  • 拳を合わせる

  • 成功を言語化する

  • 自信を習慣にする

 

これを日常のなかに埋め込んでいく。

 

強い組織は、「俺たちはやれる」と思えている組織です。

 

そしてそれは、育てられる。仕掛けられる。伝播していく。

 

僕らは、そういう“自信の連鎖”をつくる側でありたい。

 

 

↓次回記事はこちらから↓

【シリーズ第7話】中平コラム45:成功の裏側で「自分の影」に出会うって話

 

 

 

著者情報


 

中平 裕貴(Yuki Nakahira)

株式会社エスワイシステム 関東事業本部

関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理

 

『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』

 

エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。

エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。

技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。

 

🛠 技術領域

アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、

📈 事業・営業経験

SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル

🏗 組織マネジメント

リーダー育成、組織改革、チームビルディング

 

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