中平コラムSeries106:その抜擢、無茶ぶりかもだけど、大体乗り越えるって話
“抜擢”って、無茶ぶりに見えて実は成長の魔法。プロジェクト現場でのリアルなエピソードを交えながら、やる気が未来を切り拓く力になることを面白く語ります。

こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。
ある日、僕の元に新人くんが相談に来た。
「中平さん、ちょっといいですか。来月の案件で、リーダー任されそうなんですけど…正直、自信ないっす」
うん、わかる。
その気持ち、昔というか昨日くらいのことのように覚えてる。
自信はな~、たいてい後から生えてくるもんなんだよ。
プロジェクト編成の難しさ
プロジェクトチームの編成って、ほんっとに難しい。
「このタイミングでピッタリこのスキル持ってる人、いてくれたらなぁ~」って思ったら、
大体、その人は夏休みか別プロジェクトでフル稼働中。
つまり、ほとんど「理想の布陣」なんか組めない。
だから、僕たちは「抜擢」をする。
大事なのは、スキルより「やる気」。
もう一度言おう。
大事なのは、やる気!
そりゃあもちろん、スキルも経験もあるに越したことはない。
でも、プロジェクトって「初めてのこと」の連続なんだし、やる前から完璧な人間なんていない。
むしろ、やりながら覚えるのが普通。
「楽しいこと」って、予測できないものの中にある。
「お前にしかできない」
で、思い出すのが、あの有名な話。
「スティーブ・ジョブズ」
彼が若い頃、「Mac作れ」って言われたエンジニアたちは、ほぼ全員「できるかそんなもん!」って思ってた。
けどジョブズは、「お前にしかできない」って目をキラッキラさせて言ったらしい。
そしたら、やったんだよ。本当に。
抜擢 って、そういうこと。
「自分でも無理かも…」ってラインを、他人がちょっとだけ超えさせてくれる魔法 なんだ。
抜擢の魔法
僕自身も、これまでたくさんの “抜擢の魔法” にかけられてきた。
正直、「え、それ僕がやるの!?」って思ったことは数知れず。
でも、あのときやらせてもらったからこそ、今の自分がある。
自分の中にあった「まだ使ってないスイッチ」を、誰かが押してくれた瞬間だったんだ。
プロジェクトは一人じゃできない。
いろんな人が関わって、時に迷惑かけあって、巻き込みあって、でもやり遂げたときにチーム全体が一皮むける。
で、次の挑戦が来るわけよ。
もし、そのとき体制がなかったら?
任せられる人がいなかったら?
…そのチャンス、自分たちで潰してしまうことになる。
だから、抜擢はチームの “伸びしろ”。
チャンスを与えることは、相手の未来に投資する こと。
そして、それは 組織の未来を形作る一歩 になる。
新人くんの相談には、こう返した。
「じゃあ、やってみなよ。失敗したら一緒に謝るから。それより、成功したときの顔が見たいわ。」
…次の日、彼はチームの中でいちばん早く、設計書に着手していた。
著者情報
中平 裕貴(Yuki Nakahira)
株式会社エスワイシステム 関東事業本部
関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理
『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』
エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。
エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。
技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。
🛠 技術領域
アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、
📈 事業・営業経験
SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル
🏗 組織マネジメント
リーダー育成、組織改革、チームビルディング
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