中平コラムSeries34:「ISMS更新審査」大事だぞって話

なぜこんなことやらないといけないの? ISMS更新審査の重要性と企業の情報資産を守るための仕組みについて解説

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  • こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。

     

    先日、社内で「ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)」の更新審査がありました。

    私は、前職でもISMSには関わっていたので、その重要性は理解しています。

     

    ISMSは企業資格です。これがあることで、情報セキュリティがきちんとできている企業 という証明になり、

    会社としての信頼を得るための必須条件となる場面も多くあります。

     

     

    ISMSの審査って何をするの?

    ISMSの審査では、「情報セキュリティ基準に沿った運用ができているか?」 という点をチェックされます。


    例えば、

    ✅ 情報資産にレベルを設けているか?
    ✅ 「一定レベル以上の情報は鍵のかかる保管庫に格納する」などといった情報セキュリティに関するルールが存在するか?

    ✅ そのルールがちゃんと定められ、運用されているか?

     

    こうした細かい管理の積み重ねで、企業の情報資産は守られます。

     

     

    「ISMS」の本当の意味

    ISMSの仕組みは、1つ1つを見ると「なんでこんなことやらないといけないの?」と思うものばかり。

     

    (例)

    ・PCを社外に持ち出すとき、台帳にいちいち記入しないといけない

    ・USBメモリの使用は禁止、使う場合は申請が必要

    ・社内の紙の書類は、どこにしまうか細かく決まっている

    ・定期的に書類のシールを張り替える&棚卸作業をする

    ・退職者のアカウントをすぐに削除する

    ・個人PCやスマホから業務データを開けない

    ・会議室のホワイトボードに書いた内容は必ずケス

    ・社内のWiFiは自由に使えず、許可された端末しか接続できない


    これらのルールに沿って動くだけでは、その「本当の意味」は見えにくい。

     

    しかし、こうした 細かい管理の積み重ね が、企業全体の情報資産を守り、堅牢で安定した経営を可能にするのです。

    逆に、情報が 管理・コントロールされていない状態では、どれだけ優れた戦略を考えたとしても、戦術を繰り広げることはできません。


    情報管理が組織の基盤 となり、その上で戦略が成り立つのです。

     

     

    ISMSは企業の「盾」、運用する人は企業の「縁の下の力持ち」

    ISMSは 「ルールを守るための制度」 ではなく、


    「企業の情報資産を守り、強い組織を作るための仕組み」 です。

     

    そして、その運用を支えてくれる人がいるからこそ、企業は安定した経営を実現できるのです。

    手間がかかるかもしれませんが、非常に大切なことなんです。

     

     

     

     

    著者情報


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    中平 裕貴(Yuki Nakahira)

    株式会社エスワイシステム 関東事業本部

    関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理

     

    『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』

     

    エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。

    エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。

    技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。

     

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    SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル

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    リーダー育成、組織改革、チームビルディング

     

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