本事例のポイント
当社では社会情報インフラの領域を幅広く対応しており、今回は2018年より他ベンダー業務領域を引き継ぐ形で当銀行様とのお取引を開始しました。
当社は業務系のシステム開発と、その周辺システムの業務改善を得意としていたため、参画当初に引き継いだシステムのみならず、他業務や新規開発も柔軟に対応していくことで信頼を頂き、当社の内製チーム体制を構築して業務範囲を拡大し、ご支援を継続してきました。今回は事例として主な対応支援領域のご紹介を致します。
導入前の課題 |
・運用保守作業と突発的な開発作業により要員調整も難しい状態となっていた |
・古いシステムにより開発当時の有識者も不在であり、多くの課題が山積されていた |
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課題解決の効果 |
・お客様の幅広い業務システム領域を当社内製チームで一手に担うことで、課題や改善要望を速やかに対応することが可能となった |
・最新の技術やサービスを活用したシステム対応を行うことで、業務効率性が大幅に改善した |
背景・課題
開発体制の維持が困難
当時は10年以上前の古いシステムで、開発当時の有識者も不在という中、対応できる要員が限られていました。
また、銀行様側からの突発的な開発依頼等で、体制を準備したり、解放したりと変動が大きかったと伺っておりました。
これにより、他ベンダーとのコミュニケーションの問題や、システム自体の技術の遅れも重なりシステム更新が遅れていき、コスト管理も難しかったという課題がありました。
解決策と効果
当社内製チームで開発・保守をして速やかに改善
当社では他ベンダーが嫌がる様な業務、面倒だと敬遠される業務などを、顧客満足の実現のため誠心誠意対応させて頂く考え方を持っております。お客様のあらゆる課題を当社内製チームで迅速に対応できる様に改善を図ってまいりました。
長年に渡り開発支援を続けていくことでお客様と信頼関係を構築し、現在は主に顧客系業務システム、業務管理系システムの2本を主軸に、コールセンターシステムのリプレイス等も幅広く対応しております。
コールセンターシステムは従来のオンプレ型のシステムから時世に合わせてクラウド型のAmazon Connectへのリプレイスを実施。
顧客系業務システムはクラウドサービス(Salesforce)を用いて顧客対応記録や各種社内フローの開発、運用保守を実施。
業務管理系システムの行内システムは社員代替としても参画し、ユーザー部門との要件調整や改善要望の吸い上げ、ベンダーコントロールを含め、上流から下流まで幅広く開発支援をさせて頂いております。
このように、内製開発支援体制のメリットを活かし、時流や業務に合わせ都度エンハンス対応を実施し、銀行内の業務効率向上に大きく貢献を続けております。
今後の展望
更なるクラウド化とデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を支援する
コールセンターシステムをオンプレミス型からクラウド型のAmazon Connectにリプレイスし、顧客系業務システムにSalesforceを導入していることから、他のシステムについてもクラウド化を進め、柔軟性と拡張性を高める方針です。これにより、運用コストの削減と迅速なシステム更新が可能となります。
また業務上、セキュリティとコンプライアンスの強化も重要な課題です。クラウド化に伴うセキュリティリスクに対応するため、最新のセキュリティ技術を導入し、情報漏洩やサイバー攻撃からシステムを守る体制を強化します。これにより、顧客情報の安全性を確保し、信頼性の高いサービスを提供します。
これらの取り組みにより、銀行内の業務系システムのさらなる効率化と顧客満足度の向上を実現し、競争力のあるサービス提供を目指します。