中平コラムSeries116:頼んだら終わりじゃなく、最後まで追いかけるって話

誰かに任せたのに爆発する案件が多すぎるので、自分にも言い聞かせながら書いた話。

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  • こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。

     

    今日はね、「お願いごと」について話したい。


    え? 七夕の短冊の話かって?

     

    違います。

     

    ビジネス界における「お願いごと」。


    「あの件、お願いできますか〜?」っていう、 “投げたら忘れるボール” の話です。

     

     

    災害時に発動する「止めちゃいけないやつら」

    たとえばこんなシステムたち。

     

    • ダムの水門を自動で開閉する制御システム
    • 津波ゲートを地震後に閉める緊急対応システム
    • 大雪や事故の際に道路を即座に通行止めにする判断システム
    • 避難所の開設状況や混雑度をリアルタイム配信する避難支援システム
    • 電気や水道の復旧優先順位をデータから判断する復旧支援システム
    • 罹災証明・被災支援金の申請や身元確認を行う行政の基幹システム

    これらって、普段は静かに動いているけど、災害のときには一気に “主役” になるやつらなんです。

    でも、すごいのは「それでも止まらないことが前提」ってところ。
    “いつか使う” じゃなくて “いつでも使える” が求められてる。

     

    任せた。けど、それってもう見てないやん

    「あの件、お願いできますか〜?」って言った瞬間、なんかホッとするんですよね。

    「ああ、やっと自分の手から離れた…」みたいな。
    もう脳内で「作業フォルダ」から削除されてたりする。

    お願いって完了じゃなくて “スタート” なんですよ。

     

     

    だって、爆発するのお願いしたほうだから

    この前あったんです。

     

    「資料、先方に送っておいて!」
    「はい!」(相手を信じて任せる)

     

    〈2日後〉

    客「資料来てないけど?」
    中平「……うん?(目が点)」


    調べる → 添付ミス → 案件ふんわり遅延 → 空気がピリつく

    はい、爆発
    でもその人を責める気にはならないんです。

    「俺、確認してなかった」「俺、最終責任者だった」


    これが現実だから。

     

     

    「お願いしたら終わり病」って、流行ってる?

    この病、けっこう身近にあります。

    「それ、〇〇さんに振ってるんで」
    「私は伝えたので」
    「もう言いましたよ」

    それは確かに “伝えた”
    でも、伝えた結果どうなったか見てない。

    プロジェクトって、伝言ゲームじゃないんですよ。

     

     

    「怖いから言えない」は通用しない

    で、こういう時に壁になるのが “人間関係”

    「先輩に確認なんて……」
    「上司が言ったことを、もう一回聞くなんて……」
    「お客さんに、進捗どうなってます?って聞きにくい……」


    わかる。めっちゃわかる。
    でも、 “遠慮” がトラブルを生むこともある。

    「それ、お互いの目的のためでしょ?」
    「確認って、相手を信じてないってことじゃないでしょ?」
    「むしろ “信頼関係” って、言いにくいことを言えることじゃない?」

    最近自分にもそう言い聞かせてます。

     

     

    まとめ:お願いって、投げっぱなしじゃなくてバトン

    プロジェクトって、リレーだと思うんです。

    「お願いする」って、 “バトンを渡す” ということ。


    でも、最後まで見守る責任がある。

    お願いしたこと、ちゃんと届いてる?
    ちゃんと走ってる?
    ちゃんとゴールした?

    気づいたらバトンが床に落ちてて「誰も気づいてない」みたいなこと、起きがちなので。

    お願いしっぱなしのクセ、そろそろ治していきたいな。

     

     

     

     

     

    著者情報


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    中平 裕貴(Yuki Nakahira)

    株式会社エスワイシステム 関東事業本部

    関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理

     

    『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』

     

    エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。

    エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。

    技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WANT TO」で動ける社会を目指す。

     

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