
こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。
「なぜそんなにたくさんの仕事をこなせるのですか?」
最近、そんな質問を受けることが増えた。
確かに、私は 6つのプロジェクトを同時進行しながら、週に2〜3本の提案書を作成し、このブログも毎日更新 している。
数年前の自分から見たら とんでもないアウトプット量 だろう。
しかも、苦労しているかと言われると、むしろ 以前より楽になっている と感じるほどだ。
しかし、ここに至るまでには 仕事を抱え込み、どん詰まりになった時期 があった。
そこから抜け出すために、考え方を進化させ、仕事を楽にする構造を作ったのだ。
今回は、その突破口となった考え方を、福本伸行先生が手掛けた漫画作品『賭博黙示録カイジ』と『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』のエッセンスを交えて解説していく。
最大の勝負どころに全リソースを投じる
「焼かれながらも…人は…そこに希望があればついてくる…!」
これはアカギが 鷲巣麻雀の1回戦を終えた後に言い放った言葉 だ。
血液を懸けずに戦えるのに、わざわざ自らを追い込んだ。
なぜか?
相手を追い込むために、希望を与えながら焦らせる必要があったからだ。
これは仕事でも同じだ。
プロジェクトが火を吹こうが、クライアントが難題を押し付けてこようが、「希望」さえあれば人はついてくる。
だからこそ、最大の勝負どころでは、徹底的に時間と思考を投資し、チームが希望を持てるような構造を作ることが重要 だ。
私が最もリソースを注ぐのは以下の3つの場面
- 提案の基本構想 ー ここで戦略を間違えると、後が地獄
- キックオフミーティング ー ここで認識を統一しないと、ズレ続ける
- 定例セッション ー ここで流れを作れば、勝負が決まる
ここで構造を作っておけば、あとは 「焼かれながら」でもついてくる人間が増える。
ここに気づいてから、仕事の質もチームの動きも劇的に変わった。
ミーティングは「次は勝てる…!」のためにある
「次は勝てる…絶対にね…!」
この言葉は、ギャンブルに負け続けたカイジが放ったものだ。
しかし、仕事において 「次は勝てる」なんていうのは、所詮妄想にすぎない。
しっかり周到な準備をし、絶対に勝てるシナリオを作らなければいけないのだ。
だからこそ、ミーティングは「話し合いの場」ではなく「勝ちを確定させるための準備の場」 であるべきなのだ。
そのために、私は ミーティング前に全てをPowerPointでアウトプットし、明確な形にする。
- 「言葉だけで説得しようとするな…!」
- 「視覚情報で伝えれば、相手の理解スピードが飛躍的に向上する…!」
「次は勝てる…!」を実現するには、準備を徹底するしかない。
それを怠った状態で「次は勝てる」と思い込むのは、ただの妄想だ。
課題は後回しにしない。スカッと処理する
「なんでもっとスカッと生きねぇのかな…」
これは、アカギが職場の先輩たちの セコいやり口 に嫌気が差して漏らした言葉だ。
目先の小細工ばかり考え、自分を追い込むような仕事の仕方をしていると、いずれ詰む。
仕事もスカッと進めればいい。
だから私は、課題が発生したら 即整理し、PowerPointやドキュメントに明示する。
そして、その場で「誰がどう処理するか?」を決め、悩む時間をゼロにする。
「悩んで先送り」ではなく、「潔く決断」
これこそが 「スカッと仕事を進める」最大のコツ だ。
仕事は投資。後の3巡を買え!
「オレはこの8000で後の3巡を買う…!」
アカギはこう言い、 麻雀でわざとチョンボをして8000点を支払った。
しかし、それは 未来の勝負を決する3巡を確保するための布石だった。
これは仕事でも同じだ。
「今、どれだけ最適な形を作れるか」 で、未来の仕事量は大きく変わる。
例えば:
- 事前に情報整理を徹底する(検索の手間をゼロにする)
- よくある質問をテンプレ化する(考える時間をゼロにする)
- 「この流れなら成功する」という構造を作る(判断の迷いをゼロにする)
これらは 「今の労力」ではなく「未来の勝利」のための投資 なのだ。
つまり、
「後の自分に借金を作るな。むしろ貯金を作れ。」
アカギが 勝ちの配置を築くために8000点を捨てたように、仕事でも「今の投資が後の勝利を決める」 という意識が重要なのだ。
まとめ
どうやって、カイジやアカギのように 「勝ちを決する布石」を打つか?
これは、仕事においても 大きな分かれ道 だ。
✅ 最大の勝負どころに思考と時間を投資せよ
✅ ミーティングはSHOWではなく、「次は勝てる!」の準備の場
✅ 課題は後回しにせず、スカッと決断する
✅ 今の仕事は「後の3巡を買う」ための投資だと考えろ
こうすることで、仕事量は増えても「苦しさ」は消え、「成果」だけが増えていく。
著者情報
中平 裕貴(Yuki Nakahira)
株式会社エスワイシステム 関東事業本部
関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理
『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』
エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。
エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。
技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。
🛠 技術領域
アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、
📈 事業・営業経験
SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル
🏗 組織マネジメント
リーダー育成、組織改革、チームビルディング
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