中平コラムSeries38:勝ち筋は、最初の静寂に宿るって話

カイジとアカギの名言を交えながら、圧倒的なアウトプットを生み出す仕事術について解説。

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  • こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。

     

    「なぜそんなにたくさんの仕事をこなせるのですか?」


    最近、そんな質問を受けることが増えた。

     

    確かに、私は 6つのプロジェクトを同時進行しながら、週に2〜3本の提案書を作成し、このブログも毎日更新 している。

    数年前の自分から見たら とんでもないアウトプット量 だろう。

    しかも、苦労しているかと言われると、むしろ 以前より楽になっている と感じるほどだ。

     

    しかし、ここに至るまでには 仕事を抱え込み、どん詰まりになった時期 があった。
    そこから抜け出すために、考え方を進化させ、仕事を楽にする構造を作ったのだ。

     

    今回は、その突破口となった考え方を、福本伸行先生が手掛けた漫画作品『賭博黙示録カイジ』と『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』のエッセンスを交えて解説していく。

     

     

    最大の勝負どころに全リソースを投じる

    「焼かれながらも…人は…そこに希望があればついてくる…!」

     

    これはアカギが 鷲巣麻雀の1回戦を終えた後に言い放った言葉 だ。

    血液を懸けずに戦えるのに、わざわざ自らを追い込んだ。

     

    なぜか?

    相手を追い込むために、希望を与えながら焦らせる必要があったからだ。

     

    これは仕事でも同じだ。

     

    プロジェクトが火を吹こうが、クライアントが難題を押し付けてこようが、「希望」さえあれば人はついてくる。

    だからこそ、最大の勝負どころでは、徹底的に時間と思考を投資し、チームが希望を持てるような構造を作ることが重要 だ。

     

    私が最もリソースを注ぐのは以下の3つの場面

    1. 提案の基本構想 ー ここで戦略を間違えると、後が地獄
    2. キックオフミーティング ー ここで認識を統一しないと、ズレ続ける
    3. 定例セッション ー ここで流れを作れば、勝負が決まる

     

    ここで構造を作っておけば、あとは 「焼かれながら」でもついてくる人間が増える。

    ここに気づいてから、仕事の質もチームの動きも劇的に変わった。

     

     

    ミーティングは「次は勝てる…!」のためにある

    「次は勝てる…絶対にね…!」

     

    この言葉は、ギャンブルに負け続けたカイジが放ったものだ。

    しかし、仕事において 「次は勝てる」なんていうのは、所詮妄想にすぎない。

    しっかり周到な準備をし、絶対に勝てるシナリオを作らなければいけないのだ。

     

    だからこそ、ミーティングは「話し合いの場」ではなく「勝ちを確定させるための準備の場」 であるべきなのだ。

    そのために、私は ミーティング前に全てをPowerPointでアウトプットし、明確な形にする。

     

    • 「言葉だけで説得しようとするな…!」
    • 「視覚情報で伝えれば、相手の理解スピードが飛躍的に向上する…!」

     

    「次は勝てる…!」を実現するには、準備を徹底するしかない。
    それを怠った状態で「次は勝てる」と思い込むのは、ただの妄想だ。

     

     

    課題は後回しにしない。スカッと処理する

    「なんでもっとスカッと生きねぇのかな…」

     

    これは、アカギが職場の先輩たちの セコいやり口 に嫌気が差して漏らした言葉だ。

     

    目先の小細工ばかり考え、自分を追い込むような仕事の仕方をしていると、いずれ詰む。

    仕事もスカッと進めればいい。

     

    だから私は、課題が発生したら 即整理し、PowerPointやドキュメントに明示する。

    そして、その場で「誰がどう処理するか?」を決め、悩む時間をゼロにする。

     

    「悩んで先送り」ではなく、「潔く決断」


    これこそが 「スカッと仕事を進める」最大のコツ だ。



    仕事は投資。後の3巡を買え!

    「オレはこの8000で後の3巡を買う…!」

     

    アカギはこう言い、 麻雀でわざとチョンボをして8000点を支払った。


    しかし、それは 未来の勝負を決する3巡を確保するための布石だった。

    これは仕事でも同じだ。


    「今、どれだけ最適な形を作れるか」 で、未来の仕事量は大きく変わる。

     

    例えば:

    • 事前に情報整理を徹底する(検索の手間をゼロにする)
    • よくある質問をテンプレ化する(考える時間をゼロにする)
    • 「この流れなら成功する」という構造を作る(判断の迷いをゼロにする)

     

    これらは 「今の労力」ではなく「未来の勝利」のための投資 なのだ。

     

    つまり、

     

    「後の自分に借金を作るな。むしろ貯金を作れ。」

     

    アカギが 勝ちの配置を築くために8000点を捨てたように、仕事でも「今の投資が後の勝利を決める」 という意識が重要なのだ。

     

     

    まとめ

    どうやって、カイジやアカギのように 「勝ちを決する布石」を打つか?

     

    これは、仕事においても 大きな分かれ道 だ。

     

    最大の勝負どころに思考と時間を投資せよ
    ミーティングはSHOWではなく、「次は勝てる!」の準備の場
    課題は後回しにせず、スカッと決断する
    今の仕事は「後の3巡を買う」ための投資だと考えろ

     

    こうすることで、仕事量は増えても「苦しさ」は消え、「成果」だけが増えていく。

     

     

     

     

    著者情報


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    中平 裕貴(Yuki Nakahira)

    株式会社エスワイシステム 関東事業本部

    関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理

     

    『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』

     

    エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。

    エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。

    技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。

     

    🛠 技術領域

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    SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル

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    リーダー育成、組織改革、チームビルディング

     

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