
本事例のポイント
グローバル展開をされている大手小売業様において、本国(US)で開発されたグローバル仕様の受発注システム、物流システム、店舗システムについて、業務運用BPOとして当社がワンストップ受託をしました。
コールセンタで受け付ける(L1)インシデントを、当社としては障害切り分けと対処(L2)から、その後のビジネス上の調整(L3)までを担当し、日本国内から日本語で問い合わせを受け、インシデントの対応は本国(US)の開発チームと英語でエスカレーションを行いながら、バイリンガル対応で業務運用にあたりました。
日常運用はもちろん、システムアップデートのUAT等も担当。日中帯ながら9名チーム、365日ノンストップ支援を実現しました。
導入前の課題 |
・グローバル企業特有の複雑なシステム環境で運用できるITスキル有する人材不足もあり、トラブル発生時の対応に追われていた |
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課題解決の効果 |
・基幹システムの幅広い業務領域とバイリンガルな対応をカバーできる運用BPOを導入し、業務をノンストップで回すことが出来た |
背景・課題
複雑なシステム環境
グローバル企業は複雑なシステム環境を持ち、地域ごとに異なるシステムやプロセスが存在するため、統一的な運用管理が困難であった。
また、多くの専門的なIT人材を配置しなければならず、コストが増大します。
さらに、ITスキル不足によりトラブル対応やシステム最適化が遅れ、手動運用が多くヒューマンエラーのリスクも高いという課題も顕在化していました。
解決策と効果
コンサルタントから運用保守まで、ワンストップで業務BPOとしてチーム支援
基幹システム運用BPOを導入することで、統一されたプラットフォームとプロセスが提供され、システムの互換性やデータ整合性が確保されました。これにより、運用の効率化とコスト削減も実現します。
また、専門的なITスキルとグローバル人材を持つ当社グループが対応するため、システムの安全性と最適化が向上し、トラブル発生時の迅速な対応が可能になります。また、自動化ツールの導入により、手動作業を削減し、ヒューマンエラーのリスクが低減され、迅速なビジネス展開が可能となります。
これらの効果により、グローバル企業は基幹システムの運用を効率化し、コストを削減しながら競争力を向上させることが出来ました。
今後の展望
BPOを活用したDX推進の支援
グローバル企業は当事例の基幹システム運用BPOを活用してデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、AIや機械学習を導入することで運用効率化とトラブル予兆検知を実現します。
また、グローバル標準の確立により運用の一貫性と効率性を高め、最新のセキュリティ対策で情報資産を保護します。
環境負荷の低減を目指した持続可能な運用モデルの構築とITスキルを持つ人材の育成により、競争力強化と持続可能な成長を実現していきます。