
本事例のポイント
本記事では、当社が担当したガソリンスタンド向け新規POSシステム開発の取り組みについて詳述します。
当初、大手石油製品業様で使用しているPOSシステムにはバージョン1とバージョン2がありました。これにより、大手石油製品業様本社では各店舗から抽出したPOSのデータの集計・分析作業面において課題がありました。
この課題に対して、当社はPOSシステムのバージョン統合を目的とした新規システムの開発を担当しました。
導入前の課題 |
・各店舗独立型かつ新旧バージョンのPOSシステムを使用しているため、本社での集計・分析に時間がかかる |
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課題解決の効果 |
・全社のシステムのバージョンを統合した新規POSシステムの開発により本社でのデータ集計・分析にかかる時間を削減 |
・システム内にデータ集計用機能を追加することにより業務効率化を実現 |
背景・課題
POSシステムのバージョン違いによるデータ集計への影響
大手石油製品業様では、各ガソリンスタンドが異なるバージョンのPOSシステムを使用しており、経営開始時期によってバージョン1とバージョン2に分かれています。各店舗では特に不便を感じていないものの、売上情報などのデータを本社で集計する際に、バージョンの違いが障害となり、データの持ち方が異なるため、集計や分析に多くの時間を要するという問題が発生しています。
この状況を改善するために、バージョン1とバージョン2を統合した新規POSシステムの開発が必要とされていました。
解決策と効果
システムのバージョン統合、データ集計用機能の追加
新規POSシステムの開発において課題に対し以下のように対応する方針が立てられています。
まず、新旧バージョンを統合したユーザーインターフェースを設計し、使いやすさの向上を図ります。そのうえで、新旧両方のデータをこれまで通りそのまま使用できるように設計し、現在の店舗が困らないように設計します。
また、本社のデータ集計・分析面におけるの課題の解決案として、データ集計を効率化するための機能をシステム内に追加し、迅速な分析を可能にします。
今後の展望
クラウド上で稼働するPOSシステムへ
今回の新規POSシステム開発は、バージョンの統合を目的としていますが、将来的には各店舗完結のシステムから脱却し、クラウド上で稼働することを目指しています。これにより、本社でのデータ集計や分析がより容易になり、リアルタイムでのデータ活用が可能となります。
そして、大手石油製品業様全体の業務効率を向上させ、更なる競争力向上を目指していきます。