Azureベースによる証券業向け口座振替システムクラウド基盤の設計・構築

証券会社の口座振替システムを対象に、新たなクラウド基盤を設計・構築。信頼性・セキュリティ・運用性を兼ね備えた環境を実現し、将来の拡張や他システム連携にも対応可能な構成としました。

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  • 本事例のポイント

    オンプレミス環境で運用されていた証券会社向けの口座振替システムを、Microsoft Azureを活用してクラウド化。
    スケーラビリティと運用効率を両立し、金融システムに求められる 高可用性安定稼働拡張性を兼ね備えた基盤を実現しました。

     

     

    導入前の課題

    • インフラ維持コストが増大、技術的負債を抱えていた。
    • 利用者数や取引量の増減に応じてシステムを拡張・縮小することが難しく、スケールアップ/ダウンやスケールアウト/インに柔軟に対応できない構成。
    • 複数のシステムやミドルウェアを個別に管理しており、監視・障害対応・パッチ適用などの運用負担が増加。運用担当者への依存度も高い状態。

     

     

    課題解決の効果

    • Azureの従量課金モデルを活用し、必要なときに必要なリソースのみを利用する設計へ移行。
    • 負荷状況に応じた自動スケーリング設定を導入し、安定稼働と高可用性を確保。
    • IaC(Infrastructure as Code)による構築・変更管理を自動化。システム更新やリリース作業のスピードを大幅に短縮。

     

     

    背景・課題

    高信頼性と柔軟なスケーラビリティを両立できる次世代基盤が必要に

     

    従来のオンプレミス型アーキテクチャでは、初期投資や維持コストが高く、将来的な取引量増加への対応も必要でした。


    また、ピーク時と閑散期で負荷変動が大きい業務特性を考慮すると、スケールアップ/ダウンやスケールアウト/インに対応できる柔軟なインフラが不可欠でした。


    さらに、金融システムとして求められるセキュリティ基準(FISC等)を満たしつつ、短期間で開発・リリースできる仕組みも求められており、
    こうした背景を踏まえ、初期段階からクラウドネイティブ設計を前提とした新規クラウド基盤の開発を決定しました。

     

     

    解決策と効果

    Azureを中心としたサービス群を活用し、高可用性・高セキュリティ・柔軟なスケーラビリティを兼ね備えたアーキテクチャを実現。

     

    リソースの自動スケーリングを活用し、ピーク時・閑散期の負荷変動に応じて柔軟にリソースを最適化。
    必要な時に必要なだけのリソースを確保することで、安定稼働を維持しながら運用コストを大幅に削減しました。

     

    また、IaC(Infrastructure as Code)を取り入れたクラウドネイティブ設計により、環境構築や設定変更の自動化を実現。

    将来的な機能追加や取引量の増加にもスムーズに対応できる、拡張性と持続性に優れたシステム基盤を構築しました。

     

     

    今後の展望

    柔軟なクラウド基盤を活かした将来展開

     

    今回構築したクラウド基盤は口座振替システムにとどまらず、今後の業務領域拡大やデジタルサービス強化の中核基盤として活用が見込まれます。

     

    今後は、このプラットフォームを活用して他勘定系・フロント業務とのAPI連携を進めるほか、AIやデータ分析基盤との統合によって、さらなる業務効率化・付加価値創出を推進していきます。

     

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