中平コラムSeries122:Notionで世界を制したはずなのに、隣の席に勝てないって話
全部Notionで整理して満足してたけど、結局いちばん効いたのは“隣のメンバー”。そんな現場のリアルを綴ります。

こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。
複数のプロジェクトを抱えてると、ある瞬間からこうなります。
「いま、何が重要なんだっけ?」
「資料、どこに置いたっけ?」
「ていうか、誰に伝えたんだっけ?」
GoogleDrive、Dropbox、Slack、Chatwork、Teams、Backlog、GitHub…
気づけば、自分の情報が“アベンジャーズ”みたいなバラバラっぷりで存在していて、呼んでも来ないし、誰も助けてくれない。
しかも、僕にはSNSもある。X(旧Twitter)に1日3投稿して、ネタを探して、返信もして…って、もう何屋さんなのかわからなくなる。
そこで、Notion。
僕は決意したんです。
「全部、Notionで一元管理してやる」と。
AIで自動記録される日報、各プロジェクトごとのページ、Slack連携、MCP(My ChatGPT Plugin)での自動入力。
“Notionダッシュボード”を自作して、気分はもう近未来のプロジェクトマネージャー。
全部の情報がひと目で見える。しかもかっこいい。
正直、かなり満足しました。
おれつぇぇ感満載。
でも結局、一番効いたのは「視界にいる人」だった。
でも、気づいたんです。
「最近、なんか滞ってるな」と思った案件が、隣の席のメンバーとちょっと話しただけで進むんですよ。
「あ、それ、今週やりますね」
「共有しますよ、今出します」
──はやっ!!
Notionの中で10分かけて気づくことも、
となりの人の“チラ見え進捗”で一瞬で分かる。
デジタル × アナログのバランス
ツールで整えることは大事。Notion、MCP、Slack、全部必要。
でも、やっぱり“人間の視界”ってすごい。
・顔色でなんとなく分かる
・僕がちかづくと目をそらす
・席の離れ方で気づける
・小声の独り言で問題を察知
こういうの、ツールでは拾えない。
結論:Notionは整備、進捗は隣から。
「全部Notionに集約しました」
──それはそれで大事。やりがいも達成感もある。
でも、最後に背中を押してくれるのは、チームの“気配”だったりする。
技術も整備も大好きだけど、
「なんか気になって声かけました」ってやつが、結局いちばん強いんです。
著者情報
中平 裕貴(Yuki Nakahira)
株式会社エスワイシステム 関東事業本部
関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理
『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』
エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。
エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。
技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WANT TO」で動ける社会を目指す。
🛠 技術領域
アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、
📈 事業・営業経験
SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル
🏗 組織マネジメント
リーダー育成、組織改革、チームビルディング
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