中平コラムSeries126:なぜ、僕は「納得できるまで」終われないのか──仕事の“熱量”って話
「納得できたことなんて、ない。」中平がXに投稿した一言。その裏にあるのは、“仕事への敬意”だった。

こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。
昨日、Xにこんな投稿をしました。
ちょっと気取って見えるかもしれません。
「ストイックすぎるだろ」と思った人も、いるかもしれません。
でも、これは僕の本音です。いや、むしろ“言い訳”かもしれません。
なぜなら、僕は「ちゃんと終わらせる」が下手くそです。
妥協できない。
あと5分、もう一度だけ見直したい。
寝て起きたら、もっといい表現が見つかるかもしれない。
だから、終わるまで帰れないし、納得できなければ早起きする。
でも、どこまでやっても「よし、完璧だ!」とは思えない。
結果、「だいたいいつも、力尽きて終わる」んです。
「納得」の基準って何だろう?
僕にとっての“納得”は、100点満点の評価じゃありません。
「これ以上の一手は、今の自分にはなかった」と、心から思える状態。
つまり、“熱量の限界点”まで辿りつけたかどうか。
それが、自分にとっての納得の基準です。
誰かに褒められたとか、評価されたとか、そういうのじゃない。
自分の中の「もう出ない!」って瞬間。
そこまで出し切ったかどうか。
僕はそれを、いつも仕事の最後に問い直しています。
なぜ、そこまでやるのか?
自己満足かもしれません。
でも、理由はそれだけじゃないんです。
僕は、何度も見てきました。
中途半端な熱量で生み出された仕事が、どこかで小さな綻びを生み、
その綻びがチームの信頼を揺らし、お客様の期待を裏切る瞬間を。
だから、「熱量だけは、裏切らない」と決めている。
それは自分のためじゃない。
一緒に戦う仲間のため。
信じてくれているお客様のため。
そしてもう一つ。
僕は、仕事を“作品”だと思っている節があります。
自分なりに美しく、矛盾なく、納得のいく仕上がりにしたい。
一つひとつの案件に、「これは美しい」と言えるくらいの魂を込めていたい。
その“作品”が完成したとき、
初めて、お客様の期待を超える価値が生まれるんじゃないか──
そんな仮説を、僕は信じて動いています。
「ここまでやった」と思えたら、たとえ失敗しても、立て直せる。
でも、「やりきらなかったな」と思ったら、立ち上がれない。
だから僕は、「納得できたことなんて、ない」と、
毎晩、うつぶせに寝落ちしながら、思ってるわけです。
あなたの「納得の基準」は?
最後に、少しだけ問いかけを。
あなたの仕事にとっての「納得」って、何ですか?
「ここまでやった」と、自分に言える瞬間は、どんな時ですか?
そして、その納得は、誰のためのものでしょうか?
完璧な納得なんて、たぶん一生、たどり着けません。
でも、目指すことでしか、たどり着けない場所がある。
僕はそう信じています。
今日も力尽きるまで、やってみようと思います。
著者情報
中平 裕貴(Yuki Nakahira)
株式会社エスワイシステム 関東事業本部
関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理
『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』
エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。
エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。
技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WANT TO」で動ける社会を目指す。
🛠 技術領域
アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、
📈 事業・営業経験
SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル
🏗 組織マネジメント
リーダー育成、組織改革、チームビルディング
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