
こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。
今日は、IT業界の現場や同業責任者層でよく聞く話について、ひとつ提言したいと思います。
「リーダーがなかなか育たない」
「とりまとめをお願いできる人がいない」
本当にそうでしょうか?
いや、育たないのではなく、“育てられていない” のでは?というのが、僕の本音です。
技術者に “リーダー” を期待してはいけない?
「技術を突き詰めていきたい人は、リーダーに向かない」
「技術畑で長くやってきた人は、マネジメントに転換できない」
そんな声をよく聞きます。
でもそれは、育て方と “最初の環境” を間違っていただけかもしれません。
最初に “考える経験” をしないと、後から苦労する
僕は、キャリアの初期段階でこそ──
「一緒に考える」経験 が大切だと思っています。
「この仕様、こう変えたらどうなるだろう?」
「お客さんの課題って、こう解釈できる?」
このように仮説を出して、チームでぶつけあう。
この経験があるかないかで、その後の視点がまったく違ってきます。
指示ばかりされて育つと、クリエイティビティが閉じる
タスクを割り振られ、言われたことをこなす。
その積み重ねだけでは、人は「考える人」にはなりません。
むしろ、考えることのスイッチが “オフに固定” されてしまう。
あとから「主体的にやれ」と言われても、それは酷なんです。
これは、本人の問題ではなく、任せなかった側の責任です。
エンジニアの仕事は、宝探しだ
僕が思う、エンジニアの仕事の魅力はこうです。
- 仮定のXをあてはめることで、見える景色が変わる。
- 考えて、考えて、考えた先に、発見がある。
これは発明家や宝探しに似ています。
この気持ちよさ、この喜びを、僕たちがちゃんと “伝えているか?” が問われていると思うのです。
「育たない」ではなく、「魅力が伝わっていない」だけかもしれない
育てようと思えば、環境を整えなければならない。
育てようと思えば、魅力も、葛藤も、道のりも見せなければならない。
誰だって「面白そう」と思えば動く。
だったら、その面白さを最初に味わわせてあげるべきなんじゃないか。
僕はそう思っています。
まとめ:「考える楽しさ」から育てていこう
「リーダーが育たない?」
それは、最初に “考える喜び” を体験していないからかもしれない。
僕はこれからも、エンジニアの仕事の楽しさを伝えていきたい。
そして、“考える人” が増える業界 をつくっていきたい。
著者情報
中平 裕貴(Yuki Nakahira)
株式会社エスワイシステム 関東事業本部
関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理
『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』
エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。
エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。
技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。
🛠 技術領域
アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、
📈 事業・営業経験
SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル
🏗 組織マネジメント
リーダー育成、組織改革、チームビルディング
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