中平コラムSeries100:Salesforceのフローがまた爆発したので、三か条を作りましたって話

Salesforceのフロー事故を何度も繰り返してきた僕が、血と汗と涙で編み出した「3つの掟」を伝授します。

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  • こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。

     

     

    記念すべき、シリーズ100記事目!

    今回は、「Salesforceにおける3つの掟」についてのお話です。

     

     

    ピコンッ、SalesforceのSlack通知が鳴る。

    「レコード更新に失敗しました」

     

    はい出たーーー!!

     

    ……またフロー事故ですか。そうですか。

     

     

    フローは “便利な爆弾” である

    Salesforceのフロー、めちゃくちゃ便利。

    コード書かずにいろいろ自動化できるし、画面上で組めるし、承認もいける。

     

    でも、ちょっとミスると即爆発。

    こっちは「自動で楽にしたいな〜」って思って作ってるのに、気づいたら

     

    • ループ地獄
    • 件ミスで全レコード更新
    • 自分にだけ届かないメール通知

     

    そう、もはやそれは無限フロー地獄編。

     

     

    そこで僕は「三か条」を定めました

    事故るたびに「ごめんなさいSlack」を打ち、ログを漁ってなぜか1人だけ深夜のデバッグ。

    そんな日々に終止符を打つため、僕は 三か条 を定めました。

     

    ①「絶対に “誰のためか” を忘れるな」

    フローを組むとき、まず考えるのはこれ。

     

    これは誰のための自動化か?

    営業のため?サポートのため?それとも未来の自分のため?

    誰のためかがブレると、絶対に項目が足りないとか、処理が足りないとか、どっかで「え、これ誰向け?」ってなる。

     

    だから、最初に決める。「このフローは〇〇さんが幸せになるためのものです」

     

    ②「変数の名に “愛” を込めよ」

    変数名が「rec」「temp」「value2」になった瞬間、それはもはや自爆装置。

     

    未来の自分が見たときに泣くから。

    だいたい事故るときって、 “value2” が 何を指してるのかをわかっていない からなんですよ。

     

    変数名には、愛と具体性を込めましょう。

     

    例)

    ・customerId

    ・isOverdue

    ・approvalStage

     

    ③「怖いときは、まずクローン。何かあったらすぐ元のバージョンへ」

    本番のフロー、いじるの怖い。
    でも「ちょっとだけ直したい」「ちょっとだけ足したい」

    だったら、まずは クローン (複製)
    安心できる“砂場”で爆破するなら、まだマシ。
    エラーでSlackが赤く染まっても、元のバージョンに戻して落ち着いて向き合いましょう

     

     

    結論:フローは愛。愛がないとすぐ壊れる。

    Salesforceのフローって、手軽で、自由で、優秀で、でも繊細。

    ちょっとしたことですぐ怒る。

     

    でも、“誰かを助ける仕組み” として扱えば、めっちゃ頼れる仲間にもなる。

     

    事故るたびに自分の未熟さを知る。

    でもその度にちょっとずつ、フローと仲良くなれる。

     

     

    まとめ

    Salesforceのフローに泣かされてきた、全ての人へ。

     

    大丈夫、あなたは一人じゃない。

     

    この三か条を胸に、今日も “爆発しないフロー” を祈りながら、一緒に進んでいきましょう。

     

     

     

     

     

    著者情報


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    中平 裕貴(Yuki Nakahira)

    株式会社エスワイシステム 関東事業本部

    関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理

     

    『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』

     

    エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。

    エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。

    技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。

     

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