中平コラムSeries101:「まず、きりわけますとぉ〜」って話
エンジニアになりたてのころに学んだ、思考のモヤモヤを一瞬で晴らす呪文。小さく結論を出すことが、集中力と前進力をくれるという話。

こんにちは、エスワイシステム関東の中平です。
僕がまだエンジニアになりたての頃。
コーディングに夢中になりすぎて、「無我の境地」というより「無能の境地」に入り込んでいた時期がある。
ひとつのエラーが出るとすぐ、
「あ、これサーバーかな?いやコードかな?もしかしてネットワーク?いや、でも運命かもしれん」とか言いながら、
どこにも行き着かない思考の迷宮にハマる。
もはやデバッグじゃなくて人生相談みたいになってた。
その一言が、すべてを変えた
で、その頃、隣の席にいた先輩が――
誰かの報告を受けていて、メモ帳にトントントン…と箇条書きを書き始めて、一言。
「まず、きりわけますとぉ〜」
…え、今なに?錬金術?それとも、魔法の呪文?
あまりに自然すぎて、最初は聞き流したけど、その人はいつもトラブルに対して冷静だった。
でも、この「きりわけますとぉ〜」が、
僕のエンジニア人生の中でもっとも価値ある助言だったかもしれない。(聞いてただけだけれど)
「きりわけますとぉ〜」と唱えてみよう
脳みそがもやもやして同じことを何度もグルグル考えてる時って、たいてい「全部を一気に解こうとしてる」。
「仕様も」「コードも」「上司の顔色も」「昨日の失言も」
全部まぜこぜにして考えてるから、そりゃ頭パンクする。
でもね、そこで。
「まず、きりわけますとぉ〜」って唱えると、不思議と道が見える。
たとえば、
これはインフラの問題か?
それともアプリの問題か?
いや、そもそもユーザーの操作ミスか?
って順番に切り分けていくと、
「あっ、これログ見るだけでよかったじゃん」ってことが山ほどある。
これは何もエンジニアだけの話じゃない。
“切り分け” で、思考がクリアになる
・上司の機嫌が悪い
・プロジェクト進んでない
・メンバーが愚痴ってる
・自分のやる気も落ちてる
って全部いっぺんに悩むと鬱っぽくもなるけど、
・上司の機嫌は知らん
・プロジェクトは仕様が決まってないから進まないんだな
・メンバーは〇〇が不安なんだろうな
・自分は睡眠が足りてない
みたいに切り分けて小さく結論を出すと、ちょっとだけ前に進める。
だから、今悩んでるあなたにこそ言いたい。
「まず、きりわけますとぉ〜」
この呪文、もしかしたら人生もデバッグできる魔法の言葉かも。
著者情報
中平 裕貴(Yuki Nakahira)
株式会社エスワイシステム 関東事業本部
関東第2事業部 3SEシステム6部 事業部長代理
『技術 × 事業戦略 × 組織運営をつなぐ実務家』
エンジニアとしての技術的な知見を持ちながら、営業・事業運営・HR・組織マネジメントの視点も持つ実務家。
エンジニア、グループ会社経営、営業を経験し、技術とビジネスの両方を理解した「橋渡し役」として事業推進に携わる。
技術と組織運営をつなぎ、主体的なチームを育て、人々が「WONT TO」で動ける社会を目指す。
🛠 技術領域
アプリ開発、クラウド、データ分析、AI、
📈 事業・営業経験
SI事業の拡大、プロジェクトマネジメント、アジャイル
🏗 組織マネジメント
リーダー育成、組織改革、チームビルディング
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